81話 ページ1
「久しぶりね,A」
あけぼのTV 開局50周年記念パーティーに呼ばれた私たち
月雲了さんと話していた私に声をかけてきたのは
貴女「久しぶり,彩夜」
彩夜「覚えててくれたんだ,人に興味のなかったAなら私のこと忘れてると思ってたよ」
貴女「覚えてるよ,月雲プロダクションに入ったんだね」
了「彼女は今売り出してるタレントだよ〜
君と面識があるって言ってたからつれてきたんだ〜」
【今】のところを強調して言ったようにも聴こえた
まぁ,それは一度置いとこうかな
彩夜「あんたがトップアイドルになるなんてね
昔と全然違う,何もかも....」
貴女「そんなことないよ」
了「そんなに違うのかい?」
彩夜「昔のAは兎に角アイドルが嫌いなアイドルだったんですよ,もっと無口でクールトラブルメーカーだった」
貴女「そんなこともあったかな?
今はアイドルが好きだよ,私自身がアイドルをやってることを誇りに思う」
彩夜「本当に別人みたい...
でも,いつでも私の先に行くのは変わらない
本当にそれが気にくわない!!」
彩夜とは地下アイドル時代センターを取り合った仲
といってもその頃の私は言われるがまま動くだけのアイドルだった
容姿とスキルを重視されてセンターに立っていた
ライバル心は彩夜の一方通行だったと思う
了「わぁお!!これが噂の女性同士の争いだね!
なんて素晴らしい!!」
彩夜「そんなんじゃないですよ了さん
あんたが昔と違うように私だって昔と違う,絶対にあんたをトップから引きずり落としてやるから」
貴女「そう...楽しみにしてる」
彩夜「そう言うところが嫌いなのよ!!」
了「僕は嫌いじゃないよ〜いっそのことうちに来るってのはどう?」
私の肩に手を回す月雲さん
顎に手を伸ばしてきた瞬間だった
「何やってんだよ,了さん!!」
聞き慣れた声が後ろから聴こえた
声に反応するように私と月雲さんは声のする方向を向く
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こんこん。 - 初コメ失礼します!好きです!大好きです!!顔のにやけがずっと止まりませんでしたし、夢主ちゃんの過去がすっごく気になります...!頑張ってください、応援してます! (5月11日 8時) (レス) @page27 id: 679cde8edf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こしあん | 作成日時:2024年3月15日 15時