【刀剣乱舞】時間遡行軍に愛された少女＊完結＊ (ページ18)

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薬「A、大丈夫か！？」

敵を一通り倒し終えると、

心配してくれたのか、薬研兄たちがこっちに走ってきてくれた

自分の身体をみると…中傷だった

『大丈夫だよ』

遊「傷、見せてみろ。お前、派手に暴れまわったからな…」

『そんな派手に暴れまわりました？』

遊「あぁ。狂気を感じるほどに………」遠い目

彼「大丈夫？痛くない？あと、どこ怪我したの？」

彼方君が私の身体のまわりをぐるぐるして、傷がついたところを確かめる

するとなずなさんが顔をしかめた

な「…………腕、骨折してないか？」

薬「は！？」

なずなさんの声に驚いた薬研兄は、私の腕を触って確かめる

薬「本当だ…折ってるなこりゃ…」

骨折？

…あぁ、そういえば腕、動かなくなってた

な「……痛くなかったのか」

すると私の顔色をずっと伺ってたなずなさんが私にそう聞いた

……うーん…

『あまり、感じなかったんです。こういう状態に慣れすぎてて、

　これが今まで自然体になってましたから』

「………っ」

すると皆が息をのむ音が聞こえた

………え？

『あ、あの、どうし…わっ』

私が声をかけようとすると

身体が急に浮く感じがしたかと思えば、なずなさんに横抱きにされていた

『！？な、なずなさ…』

な「いくぞ。もう帰城だ」

『えっ！？わ、私、まだ戦えます！！』

私がそう反論すると、なずなさんにぎゅっと引き寄せられた

な「…………お願いだから、自分を大事にしてくれ」

『………………！』

なずなさんにそう言われ、何も言えなくなっていると

彼方くんがそうだよって私の頭をなでてきた

彼「ここの本丸では傷ひとつでもついたら帰城っていう約束があるんだ。

　
　だから、今回は大事をとって、帰ろ？」

『…………………はい』

私の返事に、よし！と元気をだした彼方くんは先頭をきって歩いていった

ただ一人、薬研は口をかみしめ、一番後ろを歩いていた

薬「………………っ」

そんな薬研をちら…となずなは見て、なずなも悲しそうに眉毛をふせた