私がいないハイキューの世界

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ついにやってきました。


「お願いシャース」

「影山君、もう少し感情込めて皆さんで迎えようか。お姉さん今影山君の声の気力のなさにびっくりした」

「ッ可愛いマネージャーさんが‼︎」

「コラ。見るだけで固まるな」


音駒との練習試合。この練習試合で烏野の団結力が前より上がるんだよなぁ。間近で見れるなんてわくわくする。と、そう思っていた頃、影山君が私を音駒高校の方が見えないように背中に隠す。そして気力のない声。少しうぬぼれるけど、お姉さんが取られるのが嫌なのかな。少し嬉しくなった。が、私は烏野のマネージャーだ。挨拶しない訳にもいかない。だからこうして注意して、音駒の方に挨拶をした。


「ッあ‼︎」


そしてその矢先に例の日向君と研磨君との会話。研磨君、なんて烏滸がましいかもしれないけど、漫画を読んでる身としてはクセになっていて抜け出せないのだ。私はその会話する二人を見つめていた。すると、後ろから声をかけられた。パッと後ろを振り向いて見ると、背後にいたのは音駒のリベロ、夜久だった。


「先程はウチの部員がうるさくてすみません・・・」


驚いたが、もっと驚いたのは礼儀の良さだった。可愛いマネージャー、なんてお世辞を大きな声で言われたらそりゃ恥ずかしくなる、と判断したのだろう。お姉さん、良い子に胸をときめかしてしまう。


「いえいえ、気にすることではありませんよ。この度は練習試合の為にお越しいただき、本当にありがとうございます‼︎」

「こちらこそありがとうございます‼︎あの、もし良かったら音駒のことで困ったら俺に聞いてください。俺は夜久衛輔と言います。宜しくお願いします」


本当に良い子で感動した。私は感激しながら自分の名前を言い、烏野のことなら、と私を押してお辞儀をし、その場を立ち去った。さて、これから音駒戦だ。間近で見て感動するぞ。変に意気込んでいた。


「夜久‼︎何マネージャーの子と話してんだ？」

「黒尾には関係ないからな」

「お、珍しい」

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