悪足掻き 12 ページ13
次の日、密かに葬儀は行われた。元々両親のいないAは、一人で暮らしていた。だからあんな百合の花で自分を殺せたのだと思う。百合の花で自分を殺す。少し有名な都市伝説みたいなものだ。植物は、光がなければ呼吸を行う。それを利用して、空気中の酸素を二酸化炭素に変え、酸欠で死ぬという方法だ。それが何故百合の花でなのかは分からないが、多分百合の花には何処かに毒を持っているのだろう。それで例え話として持ち上げられたんだろう。にしても、
「A、綺麗だったな」
百合の花、花言葉は純潔みたいな清楚な花言葉。Aの性格にぴったりだ。でも、なんでまた自分で死ぬなんか。そう思った時、及川らが走って葬儀に来た。
「な、なんでAちゃんが・・・？何で、何で？俺の所為？俺がついカッとなったから？ねぇ、答えろよAッ‼︎」
棺桶に叫ぶ及川、後で涙をボロボロ落とす花巻、松川を見ると、俺も余計に涙を落としそうだった。そのまた後ろでは、ついさっき来たばっかりの一年、二年が頭を抱えていた。そんな時のことだった。
「・・・すいません、A先輩。やっぱり私は我慢出来ません。私も”自分の願い”、叶えさせてください」
突然、後ろから後輩マネージャーが棺桶に話しかけた。何してんだ、お前。そう思った時、マネージャーが俺たちの方を見た。その目は、涙ながらでも真剣な眼差しだった。
そして重たい口が開く。
「宮城を背負う全国の舞台へ。でも、その前に」
親族のいない、俺たちだけの葬儀に突然嵐が降りかかった。
「青葉城西の皆さん、人生棒に振ってみませんか」
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零 - 今まで自分に自分で嘘ついてきて無理してたけどこの作品にあって泣けてスッキリしました。ありがとうございました (2018年3月15日 23時) (
レス) id: 09905f0f4e (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ - 命を軽く見がちな私を叱ってくれる人に感謝をしながら生きています。心にくるいい作品に巡り会えたことに感謝を。長文失礼しました。 (2018年2月23日 19時) (レス) id: 436d32812a (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ - 学校でケンカした友達に「死のうかと思った」と言われた時、窓開けて目の前で飛び降りてやろうかと思いました。しなくて良かったと思う反面、楽になれたのかもしれないと他の人に話したら、泣きながら怒ってくれました。 (2018年2月23日 19時) (レス) id: 436d32812a (このIDを非表示/違反報告)
アラン - 全てが、退屈で仕方ない日々で、苦しくて死にたかったです。 でも、占いツクールのおかげで幸せです。「命」それは、儚いモノであり美しいモノであると私は思います。 私は、今、生きていられることに感謝します。 どうしても生きたかったであろう人のために。 (2016年4月21日 19時) (レス) id: 76bd4efda1 (このIDを非表示/違反報告)
梅木さんです(ドヤア - 死にたい。自分は愛されてなんかいないんだ。って時々思うんです。そんなときこのサイトに来て小説を読む。嫌われ、愛され、ほのぼの、ギャグ、ジャンルはいろいろありますが決まって思うのがそのキャラ達は愛されているということです。まぁ、とにもかくにも (2016年3月12日 20時) (レス) id: 42aa7227c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三夏桜
| 作成日時：2015年7月21日 15時
