第101話 ページ4
NOside
アキノリが布団から出てきた後、
誰一人として喋らなかった。
アキノリ「…なんだよ？」
ナツメ「……マッシュルームカット………」
ナツメがそう呟いた瞬間、
3人が笑いを堪えてそっぽを向く。
アキノリ「なっ、笑ったな！？今A以外笑っただろ！」
アキノリ「どんな姿になっても俺は俺だって言ってたくせに！トウマまで一緒になってなんだよ！？」
トウマ「ご、ごめん…っ」
A「トウマがこんなに笑ってるの初めて見たかも…」
アキノリ「ったく！だから見せたくなかったんだ…
まぁでも、これでハッキリしたな！」
アキノリ「切裂きジョーカーの被害者たちが部屋に
閉じこもってる理由は、きっと皆マッシュルーム
カットにされてしまったんだ！
俺みたいに！」
ジュニア「デブ、しめじ、似合う！」
アキノリ「しめじじゃない！マッシュルームだ！」
アキノリがジュニアの発言を指摘した後、
再び3人がそっぽを向いた。
アキノリ「なっ！？笑うなぁぁぁぁぁっ！！」
――――――――――――――――――
NOside
そして夕方、
アキノリ達はとある美容室へ足を運んだ。
アキノリ「ここだ！この美容室は、綺麗なマッシュ
ルームカットにしてくれることで有名らしい」
ケースケ「だからって、ここに切裂きジョーカーが
いるのかな…」
アキノリ「そりゃ分かんないけど……
今のところ切裂きジョーカーの手がかりは、
マッシュルームカットに拘ってるってことだけだ。
とにかく当たってみよう」
A「そうだね…」
アキノリ達が美容室に入ろうとすると、
隣の店から店員が出てきた。
店員「ん…？そのお店は、もうやってないよ」
ナツメ「えっ？」
トウマ「このお店は、マッシュルームカットで有名
だと聞いたんですが…」
店員「ああ…コウさんのことか…」
ナツメ「コウさん…？」
店員「コウさんは、この辺りじゃ有名な腕利きの美容師でね…」
店員「でも…"世の中にマッシュルームカットの素晴らしさを広めるんだ"って美容師の世界大会に出発する矢先に、交通事故で亡くなってしまったんだよ…」
5人「え…！？」
店員「いやぁ本当、残念だよ…」
そう呟き、店員は店に入っていった。
アキノリ「間違いないな…」
トウマ「きっとそのコウさんって人が、
切裂きジョーカーになってしまったんだね…」
ナツメ「うん…」
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海(プロフ) - 前の話も全部読みました。すっごく面白かったです！更新停止してるのが悲しいですけど、いつかまた続きを読みたいです (2月10日 12時) (
レス) id: a3f0b979cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ | 作成日時：2022年2月19日 10時
