第109話 ページ12
NOside
レイ「じゃあ、見ちゃおうかな…君の全部を」
トウマ「………」
そう言って、レイは占い始めた。
レイ「…私、見えちゃった」
レイ「君は小高い丘の上にあるマンションに住んでいる…」
トウマ「…はい」
レイ「君はそのマンションの広い部屋に、
一人でいることが多いのね。両親は共働き…」
ケースケ「当たってるの…？」
ナツメ「うん、完璧…！」
アキノリ「確かに…」
レイは身を乗り出し、
トウマの顔をジッと見つめる。
レイ「瞳の奥にも何か見えるわ…」
トウマ「ッ………」
そして、トウマの頬に手を添えた。
レイ「そうなのね…君はいつも寂しかった。
寂しさも苛立ちも、今までの全ての災いの元が…
私、見えちゃった」
トウマ「な…なんなんですか…？」
レイ「君に憑いている………"魔神"ね」
そう言って、レイは目を細めた。
トウマ「ッ…！」
ナツメ「魔神…？」
アキノリ「魔神ってひょっとして、不動明王のことか…？」
A「…………」
レイ「このままだと、魔神は君に…災いをもたらすことになる」
レイは椅子から立ち上がり、
トウマにゆっくりと近付いた。
トウマ「……」
レイ「でも、心配することないわ…」
最後にトウマへ耳打ちをして、
占いは終了したのだった。
そしてトウマが降りようとすると…
レイ「トウマくん、またね」
トウマ「…………」
――――――――――――――――――
NOside
アキノリ「やばいよやばいよやばいよ！あの人、
パーフェクト占い師なんか超えた…
スーパーセクシーパーフェクトデンジャラス占い師だよ絶対！」
ケースケ「何それ？」
アキノリ「要は危険だってこと！あの人の言ってた
魔神って、不動明王のことだろ！？」
ケースケ「トウマがフドウ雷鳴剣で呼び出すやつ？」
アキノリ「そう！普通に考えたら、中学生にそんなものが憑いてるなんて思わないって！
もしかしたら、あいつは占い師の皮を被った
秘密結社のスパイなのかも…
すぐに調査しないと！」
ケースケ「ひ、秘密結社…？」
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海(プロフ) - 前の話も全部読みました。すっごく面白かったです！更新停止してるのが悲しいですけど、いつかまた続きを読みたいです (2月10日 12時) (
レス) id: a3f0b979cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ | 作成日時：2022年2月19日 10時
