【妖怪ウォッチシャドウサイド】エンマの妹は妖怪探偵団所属 弐

第88話 ページ40

NOside


夜、天野家では…


ナツメ「ねぇケースケ、人食いマグロのことなんだけどさ…」


ケースケ「な、何…？」


ナツメ「あれってさ、人間に食べられてばかりのマグロの恨みがマグロを妖怪にして…仕返しに人間を
食べてるんじゃないかなぁ」


ソファでテレビを観ていたケースケの隣に座り、
ナツメは自分の見解を話した。


ケースケ「は、ははは…何言ってんの？そそそそんなことあり得ないって！」


ナツメ「マグロに食べられて死んじゃうなんて嫌だよね〜…」


ケースケ「てか、そんなの絶対あり得ないし…」


ケースケが怯えながら否定していると、
とあるニュースが流れる。


『続いては、"連続連れ去り事件"の続報です。

発見された被害者はいずれも、さくら元町の商店街付近で何者かに連れ去られた者と見られています。』


その説明のあと、
とある親子がインタビューを受けていた。


ナツメ「…あれ、グルグル寿司のキーホルダーだ」


ナツメは子供達の鞄に着いていた
キーホルダーに目を留めた。


ケースケ「結構流行ってんだね…」


『これまでに発見された被害者は全員、同じ魚市場
の倉庫で意識を取り戻していますが…。

犯人の姿や、連れ去られる瞬間の出来事を記憶している人はいない様です』


――――――――――――――――――

NOside


そして、翌日…


アキノリ「探偵団の諸君！
とりあえず、今解っている情報を整理しよう！」


アキノリ「昨日の大学生から連絡が来たんだけど…
マグロに丸呑みにされたの、テレビに出てたあの親子だって！」


トウマ「商店街の近くで連れ去られた被害者達は
全員、魚市場の倉庫に運ばれている…」


A「そして、被害者達には事件の時の記憶が無いんだよね」


トウマ「だけど、あの大学生がグルグル寿司で
襲われた瞬間の親子を目撃した…」


アキノリ「そう！しかも犯人はマグロ！」


トウマ「となると、手がかりは…」


アキノリ「きっとグルグル寿司にヒントがある筈だ！」


A「少なくとも、事件解決には一歩近付けるはず！」


トウマ「よし、行ってみよう！」


ナツメ「決まりだね！」


ケースケ「えぇ〜！行くの！？」


そしてグルグル寿司に向かう事になったのだが…。
ケースケはそれを渋っていた。


アキノリ「当然だろ？運が良ければマグロ妖怪に
遭遇できるかもしれないぞ！」


ケースケ「それって運良いの…？」


ナツメ「逆の意味で良いんじゃない？」


ケースケ「はぁ…」

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