【妖怪ウォッチシャドウサイド】エンマの妹は妖怪探偵団所属 (ページ20)

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第19話ページ20

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ひとまずナツメ達は場所を変え、
公園のベンチで話をしていた。

「そんな大事になっていたなんて…

ご迷惑をおかけしました」

「ごめんなチャリ…」

トウマ「…チャリ」

ケースケ「…てか！これ何！？どういうこと！？」

ケースケはその妖怪に近付き、
自身の顔の後について問い詰めた。

「ああ、それはバッテンと申しまして…」

ケースケ「全っ然消えないんですけど！！」

「かなりグイッ！ってやっちゃいましたが、
一週間ほどで消えると思います」

ケースケ「一週間も！？」

アキノリ「…どうしてこんなことするんだ？」

ナツメ「ひょっとして…マサキくんって子と、何か
関係があるんじゃない？」

「あ……はい」

「元々僕は、マサキくんの自転車だったんですが…」

アキノリ「所謂、物が妖怪になるパターンってやつか」

「ええ…僕は姿を消してしまったご主人のマサキくんを探していたんです」

「でもいつしか、マサキくんの顔を思い出せなく
なってきて…

マサキくんとよく行った場所で、
同じ靴を履いている子を探すことにしたんです」

ナツメ「靴って…あ！ケースケの靴も一緒だった
ってこと？」

「えぇ！でもそのうち、マサキくんに会いたい
という思いだけが暴走してしまい…

マサキくんじゃない子にバッテンをつけるように
なってしまったんです…」

「でもまさか、マサキくんが亡くなっていたなんて…」

涙を流すその自転車に、
4人は何も言えなくなってしまった。

ナツメ「…マサキくん、良いご主人様だったんだね」

「…はい。素晴らしいご主人でした！

僕は、マサキくんのお誕生日プレゼントに送られました。」

「初めて会ったその日から、マサキくんは僕の事を
本当に大切にしてくれました！

出会ってすぐ、僕に名前までつけてくれたんですよ！

チャリって！」

トウマ「チャリ…」

チャリ「僕はいつもその名前で呼んでもらっていました！

友達に僕を見せる時にも…マサキくんは、
『こいつ俺のチャリだぜ』って！」

アキノリ「よ、よかったな！」

ナツメ「チャリって、名前じゃないし…」

ナツメはポロッとそんな事を言う。

チャリ「え！？」

アキノリ「い、いい名前だよなぁチャリ！」

チャリ「え…？」

アキノリ「で、それから？」

「……出会ったその日から、マサキくんと僕はいつも
一緒でした」

アキノリ「ほっ…」