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2人目。 ページ3

_____チュンチュン…




「____様、......A様」


「…む、むぅ…?」





瞼を開ければ、部屋に眩しい光が漏れていた。

窓からの木漏れ日だろうか…?



私の部屋は、無駄に広いわりにカーテンという概念自体が存在せず、夜は月明かりを十分に堪能出来る仕組みとなっている。



夜は快適だが、朝はこの光に起こされる為、少し面倒だ。








そして、対して関係性はないが、私の寝ているベッドの真横に立っている男___





_____名をジンという。
名前の由来も、名前の意味さえ知らない。





ただ......物心ついた時には、
すでにジンが私のそばについていた。


種族は魔族。
…昔の記憶を信じれば、魔神とかなんとか。





「A様、お召し替えを。」




そう言って差し出されたのは、シンプルなワンピース。
白が基調で、明るいながらも色合いが美しい。




正直、ジンの服のセンスはそこらのファッションモデルなんかよりずっと良いと素直に思えた。




「…どうしてだ?
私が朝に目覚める必要がどこに…」


「そう理屈っぽくなられても困ります。
朝は勉学に励んでいただかないと、立派な吸血鬼にはなれませんよ」


「立派な吸血鬼って…私が大人になるのなんてまだ100年先の話じゃないか」



「まだ…と言いますが、すぐに時間は経過するものなのですよ。それに…」





そうして、魔族のなんたるかをただひたすらに語り出してくるジン。



_____いつものお小言だ。


……ジンがいつまでも五月蝿く続けるものだから、私は仕方なくワンピースに袖を通し始める。





「…それで?今日は何をするの?」


「はぁ…では、今日は人間と我々魔族の歩んで来た歴史についてを学びましょうか」




ジンは呆れたように私を見、溜息混じりに手慣れた様子で教材を机に並べていく。





「…また人間の話なのか?」


「えぇ。…私達は、人間無しでは生きていけませんからね」





そう言って静かに書物を渡してくるジンは…

私の瞳に、酷くつまらなそうに映っていた。

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黒ウサギ - ハーイ(*´▽`*)楽しみにしていますねっ☆ (2014年11月1日 22時) (レス) id: 630c907ecf (このIDを非表示/違反報告)
みなみな(プロフ) - 黒ウサギさん» ありがとうございます(´∀`*)是非是非、これからもよろしくお願いします(`・ω・´)キリッ (2014年11月1日 1時) (レス) id: 0af48c629f (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ - お話いつも読ませて貰ってます(^○^)続きが気になって仕方がありません;^)更新楽しみにしています(≧∇≦*) (2014年11月1日 0時) (レス) id: 630c907ecf (このIDを非表示/違反報告)
みなみな(プロフ) - 心縷々さん» えーと…私は心縷々さんの作品を読んだことが無いのでアドバイスというより、自分が気をつけていることを言いますけど…一先ず、私は裏設定を大量に作っていたりしますね。物語の中では語られることの無い物語…そういうものが人を惹きつける魅力だと思うのです (2014年9月2日 17時) (レス) id: 0af48c629f (このIDを非表示/違反報告)
心縷々(プロフ) - あの、お願いがあります。私はホラーを書いているのですが、この小説は私の書けないなんか難しい展開が上手いと思いまして…。厚かましいのですが、アドバイスとかもらえませんか?お願いします!作者名はこのままなので…。 (2014年9月2日 16時) (レス) id: 2c93f684a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みなみな | 作成日時:2014年8月31日 18時

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