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23人目。 ページ24

______ガチャリ。
そんな音と共に背後で扉が閉まる。






その部屋には、待ちくたびれたと言わんばかりの人間達の姿があった。





その時には既に、自分の中の人間へ対する負の感情という物がすっかり消え去ってしまっていたのだが。





「すみません。遅れてしまいましたね?」


「いえ、大丈夫ですよ」





"さつき"……
桃井さんが気を使いながらの笑みを浮かべる。



その瞳は、少しだけ潤んで____充血していた。





「えと、その……A様のことですが…

やはり会うのは難しいようです。A様はとても重い病を患ってしまったようなので…」


「びょ、病気!?」


「はい……すぐには治らないかと思われる病、です」





私がゆっくり告げると、六人は目を丸くした。


自分自身を見つけること_____心の迷路に迷っていることを『とても重い病』とはよく言ったものだ。



我ながら、こういうセンスが何故名前の時には発揮されないのか…自分が嫌になる。





「大丈夫なんですか…?」


「はい。
ベッドで安静にしていれば大丈夫なので、今日のところは帰っていただけると…」






私は少し困ったような笑みを顔に貼り付ける。

彼らは心配そうに言葉を発した後_____




ホッと安堵の息をついた。




「……わかりました。
また後日、日を改めて来ます」




赤司…といったか。

彼は私の出方をじっと観察したかと思うと、すぐさま立ち上がり、全員連れて外へ出た。




______そして。



門の前で桃井さん達を見送っていると、赤司くんだけがこちらへ戻ってくる。







「あれ、忘れ物ですか?
皆さん先に帰っちゃったみたいですけど…」


「あぁ、彼らには先に帰って貰ったんだ。
俺は少し、君に聞きたいことがあったからね」


「わ、私にですか…?」







彼のポーカーフェイスに、自然と脳内が警報をあげ始める。


『こいつは不味い。絶対本性を悟られるな』


…そんな注意とは裏腹に『嫌な予感』も頭の隅に居座っているのだが。






「…あぁ。
君から少し不思議なものを感じたから」


「ふ、不思議なもの…?」


「それが俺にもわからないんだ。

君や執事からはAと同じ…俺とは違う異質な何かがある気がしてね」






彼は私の真意を暴こうとしている。


彼から発せられる"わからない"という言葉は果たして真実なのか。私にはわからない。






そして彼は______私にこう問いかけたのだ。








「…君達は、何者だ?」

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黒ウサギ - ハーイ(*´▽`*)楽しみにしていますねっ☆ (2014年11月1日 22時) (レス) id: 630c907ecf (このIDを非表示/違反報告)
みなみな(プロフ) - 黒ウサギさん» ありがとうございます(´∀`*)是非是非、これからもよろしくお願いします(`・ω・´)キリッ (2014年11月1日 1時) (レス) id: 0af48c629f (このIDを非表示/違反報告)
黒ウサギ - お話いつも読ませて貰ってます(^○^)続きが気になって仕方がありません;^)更新楽しみにしています(≧∇≦*) (2014年11月1日 0時) (レス) id: 630c907ecf (このIDを非表示/違反報告)
みなみな(プロフ) - 心縷々さん» えーと…私は心縷々さんの作品を読んだことが無いのでアドバイスというより、自分が気をつけていることを言いますけど…一先ず、私は裏設定を大量に作っていたりしますね。物語の中では語られることの無い物語…そういうものが人を惹きつける魅力だと思うのです (2014年9月2日 17時) (レス) id: 0af48c629f (このIDを非表示/違反報告)
心縷々(プロフ) - あの、お願いがあります。私はホラーを書いているのですが、この小説は私の書けないなんか難しい展開が上手いと思いまして…。厚かましいのですが、アドバイスとかもらえませんか?お願いします!作者名はこのままなので…。 (2014年9月2日 16時) (レス) id: 2c93f684a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みなみな | 作成日時:2014年8月31日 18時

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