三十話 ページ32
海戦後、船に居た女の子と少し仲良くなった少女
二人は何気ない話に花を咲かせ
港までの僅かな時間を過ごした
少女は女の子を船から降ろすと最後にこう伝える
「ローデリヒって人にごめんって言っておいて」
「うん、狼のことも」
「じゃあね」
女の子は手を振りながら街へと消えていった
後ろ姿が無くなると船へと戻る
船長の部屋のドアを開けると
暗黒物質を持った船長が待っていた
「ほら、約束だ」
「その炭、なんだ?食うのか?」
「スコーンだろ!?」
「なんだそれ、炭の間違いだろ」
「炭じゃねーよ!」
少女は船長の向かいに座ると
ティーカップを手に取った
「ロドリゴ、久しぶり」
目の前に置かれた炭などお構いなしに
少女は水槽で泳いでいた人魚に話しかける
すると人魚は小さく手を振った
「こいつ、何食うんだ」
「なんでそんなこと聞くの」
「死んだら意味ねーだろ」
「私の作るものならなんでも」
「こいつの世話、お前がしろ」
「は?」
ティーカップを投げそうになるもぐっと堪える
なんて無責任なんだ、こいつは
「まぁ、ロドリゴと一緒に居れるならいいかな」
「契約は無視すんなよ」
「はいはい」
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守宮烏(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます^ ^ (2020年6月13日 5時) (レス) id: 1296702c2e (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - 良いですね!可愛いです! (2020年6月12日 23時) (レス) id: 61d5d81753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:守宮烏 | 作成日時:2020年5月3日 21時