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モトキside



モトキ「あ、Aちゃん見つけた」

「嘘、早くない!?どこ!?」

モトキ「これ。ちょっと小さいけどAちゃんじゃない?」

「……確かに私だ……にしてもよくこんな小さく写ってるやつ見つけたね」



そりゃ好きだった子のことは分かるよ。

卒アル貰った時、Aちゃんいないか探したもん。



「あ、これ大きく写ってる」

モトキ「2年の体育祭の時のだね」

「うわぁ懐かしい……ねぇ、2年って言えばさ」

モトキ「?」

「1回だけだけど、モトキくんと喋ったことあるよね」

モトキ「ぇ……」

「確かモトキくんが落とした栞?だったかを拾って渡した時にちょっとだけ……あ、覚えてない?」

モトキ「覚えてる、よ」

「ほんと!?よかった〜」



Aちゃん、あの時のこと覚えてたんだ。

絶対覚えてないと思って言わなかったのに。

何で……。



モトキ「よく、覚えてるね」

「んー、そもそもクラスメイトと話すことすら少なかったから、話したことのある人は覚えてるよ」

モトキ「へぇ……」

「今考えれば、当時Fischer'sの中で話したのモトキくんだけなんだ」

モトキ「……そっか」

「あの時さ、もう少し話してたらあの時に友達になれたかなぁって、引っ越してから思ったことあるんだ」



友達。

嬉しい言葉のはずなのに、何でこんなに胸が苦しいんだろう。



「でも今友達だから、過ぎたこと気にしても仕方ないよね」

モトキ「……多分友達になれなかったよ」

「え?」

モトキ「あの時、もっと話してても」



これ以上言っちゃダメだ。

言ってしまったら、君は優しいから気にするに決まってる。

言わない方がいいのに、口は止まってくれない。



「……えっと…」

モトキ「好きな子とは友達じゃなくてそれ以上の存在になりたいじゃん?」

「…………え??」

モトキ「俺ね、中学の時Aちゃんのこと好きだったの」



こんなにガチで驚いた表情のAちゃんを見るのは初めてだ。



「……ぇ、好きって……え、モトキくんが?私を?」

モトキ「うん。ちゃんと恋愛的な意味で」

「えぇっ!?!?」

モトキ「そんな驚かんでも」

「驚くなって方が無理だよ!?」



困惑が入り混じった顔でAちゃんは俺を見る。

やっぱり困らせちゃった。

何で言っちゃったんだろ。

困らせるなんて火を見るより明らかなのに。

だって君は今最愛の人と結婚してるんだから。

俺は君達夫婦の仲間、だから。

〜 3 〜→←言うならば、青天の霹靂



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ゆりりん(プロフ) - 終わるんですか〜(涙)この作品大好きでした〜!(涙) (2019年10月26日 23時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
www - 夫婦ね〜いいね〜(私は違うけど・・・) (2019年10月26日 20時) (レス) id: c017dbb3ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - きゅんきゅんします〜! (2019年10月24日 23時) (レス) id: 638a835745 (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - フラグがたったってことは…?!笑これからも楽しみにしています(´∀`) (2019年10月22日 10時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)
www - 最近いいね!w (2019年10月16日 16時) (レス) id: c017dbb3ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年9月1日 0時

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