#5 ページ5
**
「何だ菊地原、知り合いか」
「・・・まぁ」
そして僕は向こうを向いてる彼女の肩をトントンと叩いた。
彼女・・・九条Aが振り向いた。
ヘッドホンをして涼やかな顔をしてる。
小さい頃は短かった髪だけど、伸ばしたのか肩より少し下の長さになっていた。
どこの制服だろうか、見た事が無い制服を着ていた。
でも雰囲気は全然変わってない、あの頃のままだ。
『・・・・・・!』
驚いてる。
どうやらあっちも僕だと気付いたみたいだ。
その静かな驚き方も変わってない。
「それで歌川、どうした」
「それがですね・・・
この人に何を言っても反応が無くて・・・」
「反応が無い・・・?」
だろうね。
だって、
「・・・コイツ、喋れないんですよ」
「え?」
「・・・何だと?」
『・・・・・・』
そう、九条Aは、
「・・・耳が、聞こえないんです」
何でも聞こえる僕と違って、
何も聞こえないんだ。
**
67人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ましゅ**(プロフ) - 内容がとても好きです。続き楽しみにしています!頑張ってください! (2017年1月5日 0時) (レス) id: 61a1643554 (このIDを非表示/違反報告)
霧羽蒼唯 - すごくこの、きくっちーの距離感、心境の表現が好きです!!更新頑張ってください!!応援しています!! (2016年4月23日 9時) (レス) id: 47c79eb45e (このIDを非表示/違反報告)
南瑠璃(プロフ) - こたきんぐさん» ありがとうございます! (2016年4月10日 21時) (レス) id: b005845afa (このIDを非表示/違反報告)
南瑠璃(プロフ) - ひさやさん» ありがとうございます(人´口`) (2016年4月10日 21時) (レス) id: b005845afa (このIDを非表示/違反報告)
南瑠璃(プロフ) - soyonさん» ありがとうございます\(°∀° )/ (2016年4月10日 21時) (レス) id: b005845afa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:南瑠璃 | 作成日時:2016年4月7日 0時