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結局あんなことがあったのに、今までと何ら変わらない日々が巡っていた。
というのも、どうやら私への彼女は洗脳の術式が解けたことに気づいていないようだ。だから私はまだ術にかかった振りをして少しほど様子を見てみることにした。
…暫くして、いつも通りの日々の中に一つ大きな変化があることに私は気づいた。そう、それはそれはとても大きな変化だった。
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ある日、私はAをご飯に誘った。しかし悟との先約があったらしく、悟が「ごっめ〜ん」と煽りながら割り込んできた。私が小さく舌打ちをすると、Aは柄にもなくオロオロとしだして突拍子もないことを言い出した。
『あ、あの悟…先約なのに申し訳ないんだけど、私…この前任務で助けて貰った時に、傑にご飯奢る約束してたから…今日はそっち優先しても、いい？』
『『…は？』』
私と悟の素っ頓狂な声が重なった。記憶を遡ってみたがそんな約束した覚えなんて微塵もない。…つまり、嘘をついてまでAが悟ではなく私を優先したということだ。一体全体どういう風の吹き回しなんだ？そう思って悟の方をチラリと見るが悟もまさかの展開に心底不思議そうな顔をしていた。
『……よく分かんねぇけど、そういうことなら3人で行きゃ良くね？』
心底意味わからん、といいだけな表情は変わらないものの、Aの主張も受けいれ最もらしい提案をした悟。…きっと悟だって二人っきりで行きたかったろうに。
でも悟は特にそんな不満げな様子を出すことはしなかった。私はなんだかその余裕にムカついた。悟からすればもう私の事なんか眼中に入れる対象ではないとのだろうと感ぜられたからだ。そう、それは…呪術師においても、Aの恋敵としても、だ。
それと同時にやはり掻き立てられる途方もない劣等感。
だから私はどうせこの様子なら、一縷の望みにかけて悟を少しでも悩ませてやろうと考えた。
『A、私は君と二人きりがいいんだけどなぁ。』
私の希望的観測が正しければ、平生とは少し様子が違う彼女は私のこの提案な頷くだろう。……ほら。
『傑が、そういうなら…。
悟、本当に申し訳ないんだけど今日は……。』
やっぱりそうか、君は私を洗脳してしまった罪悪感を少しでも拭うために、私の願いをなるべく叶えようと躍起になっているんだろう？
…当の私が既に術が解けているとは知らずに。
───嗚呼、本当に君は、
なんて馬鹿でなんて愛おしい子なんだろう。
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オリキャラ依存性 - うっ…優也君、まともに死体処理もされなかったのね…。悲しすぎる(´TωT｀) (2022年4月4日 18時) (
レス) @page12 id: 5bf7d29b43 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます！更新頑張らせていただきます♡ (2022年1月16日 23時) (レス) id: bb984743a2 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 今後の展開がスッゴく気になります！次の更新楽しみにしてます。 (2022年1月12日 17時) (レス) id: e1c3de8007 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - 夜風@常に眠いさん» よーかちゃんんん！私も好きすぎてげろりんちょです！(？)あなたの更新、私も応援してます！！ (2022年1月4日 13時) (レス) id: bb984743a2 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！理想通りの夏油様や彼が抱えているであろう苦悩の表現を意識していたので、嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年1月4日 13時) (レス) id: bb984743a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかかのおにぎり
| 作成日時：2021年12月31日 17時
