笠の花、1本 ページ13
【笠松Side】
黄瀬「Aっちは行かなくていいんスか」
『鬱陶しい近づくな駄犬が』
黄瀬「駄犬っ!?」
驚いた
黄瀬があの女子を子犬のような輝く目で見たこともそうだが、それ以上にあの子が黄瀬を冷たくあしらっていたことに
いつもキャーキャー言われてるあの黄瀬がだぞ?今の光景が信じられん……
森山「やっべえ、あの娘超タイプ……!」
そう言うなり、森山は黄瀬を突飛ばしてその女子に声をかけに行った
森山「俺は森山由孝、バスケ部レギュラーさ!きっと君と僕が出会うのは運命だったんだ!!」
『……はい?』
森山「おお、声までも美しい……!白い肌、艶やかな髪、抜群のスタイル……!!生き物としては美しすぎる!」
『』
黄瀬「ちょ、森山先輩痛いっス!Aっち固まってるし!!」
また始まった…
小堀「ごめんね。森山は可愛い子を見つけると、ああなっちゃうんだ」
黄瀬「そうだったんスか!?」
早川「先輩!!女の子怖が(ら)せちゃダメっスよ!!」
いつの間にかレギュラー勢揃いしていて、結構な騒々しさだ
改めて、誠凛の女マネ?を見る
森山の言う通り、肌は驚く程白いしオレンジ混じりの茶髪はさらさらとしている
スタイルもいいと言うか、ウエストが細いのが服の上からでもよく分かる
眼鏡をかけているからか知的な雰囲気が漂い、目鼻立ちも俺が今まで見てきた女子より整っている
思わずぼうっと見惚れていると、ようやく硬直が解けたのかその少女が口を開いた
『騒がしいんで黙ってもらえますか』
背中に冷たい汗が流れるような、そんな感覚に陥る
どこかで聞いたことがあるような気がしなくもないが、それ以上に彼女の纏う空気に意識が向く
触れたら斬れてしまいそうな、近づけばそのまま凍ってしまいそうな………絶対零度の…殺気
『監督さん、少々よろしいですか』
動けずにいる俺らの間を縫うように、監督との距離を詰める……伺いを立てるような言葉には、有無を言わさぬ威圧感が発せられている
武内「な、なんだ…」
雰囲気に呑まれているのか、監督もタジタジだ
『海常は確かにI・H出場している強豪校でしょうけど、格下だからと言って見下すような顧問がいては台無しですね』
武内「なっ……!」
『誠凛は昨年できたばかりの新設校ですが、あんまりナメていると痛い目合いますよ?
上から目線も大概にしやがれ、偉そうな口利いてんじゃねーよクズ野郎!』
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Ayaka(プロフ) - 最初からまた繰り返し見ました!続き、更新されるの待ってます! (6月5日 22時) (レス) id: 226dc83776 (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - 初めまして、作品最初から見ました!続きの更新待ってます^_^ (2022年6月4日 1時) (レス) id: 80c515a443 (このIDを非表示/違反報告)
あふぇ - こっちにもしつこい人いてワロタ(だから失礼) (2022年2月27日 19時) (レス) id: 94e97914e9 (このIDを非表示/違反報告)
五条彩香(プロフ) - wkwk wkwk wkwk (2021年8月27日 18時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
あやなん(プロフ) - 最近更新されてないけど、大丈夫ですか? (2021年8月25日 3時) (レス) id: d5cd118286 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:本眼鏡 | 作成日時:2019年8月14日 22時