開生中学の日常

帰り道 ページ12

上杉視線



結局あのあと色々話してもう日が暮れてくる

いつも通り立花を送ってく流れになって

皆で送る

そして、俺らは別れる

若武なんか往復してるし

俺は小塚と同じ方向なため小塚と帰る

話をしながら小塚と歩いていると、

ﾎﾞﾝｯﾎﾞﾝｯﾊﾞｺﾝｯ

ん？なんの音だ？

小「上杉あれ、落合だよ」

え

小塚の言う先には顔立ちの整ったどっかで見たことがあるやつがいる

あれが落合陵か

なんか、バレーボール？の練習をしてるっぽい

なんとなくじっとその姿を見ていると

いきなり倒れてしまった

えっ？！

俺らは話したことはほぼないくせに落合陵に駆け寄った

上「おい！どーした？！」

陵「え？！う、上杉君?!」

小「どこか痛めた?!」

陵「小塚君まで？！え？あ、」

分かりやすく落合は手をサッと後ろに隠す

上「手、見せろよ」

陵「い、いや！ただ疲れたから寝転んでただけで..」

上「いいから見せろよ」

俺がそう言うとしぶしぶ手を出す落合

それは真っ青でアザだらけだった

小「練習でこんなんになったの？」

陵「い、いやこれは、ちがくて..」

もしかして、

上「美門から聞いたよ。お前あの軍団に目つけられてるんだろ？このアザもあいつら？」

すると、また分かりやすくウグッとなる

そして、ハッとなった

陵「た、翼君と友達なの？！」

すごくキラキラした目できいてくるな、こいつ

小「そーだよ！」

陵「ﾍﾍｯ僕も翼君と今日友達になったんだぁ！」

すごく嬉しそうに言う落合

ってか

上「お前アホ？そんなアザあんのに練習するとか。ってかそれいつやられた？」

陵「昨日、です。ごめんね、」

小「なんで謝るの？」

陵「だって僕弱音吐いてさ、僕があの人たちにやめてって言えないからなのに、翼君や小塚君、上杉君に愚痴ってさ、聞いてて、不愉快だよね」

そう言ってポタポタと涙を流す落合

こいつ、いいやつすぎね？

絶対あいつらが悪いのに一切そんなこと言わないで、自分が悪いっていいはってさ

陵「さぁってと！俺は練習！練習！二人とも！ありがと！」

そうやって無理やり笑うなよ

上「お前、練習はやめとけよ」

小「そーだよこれじゃバレーボールは」

陵「あの人達、僕にバレーボール止めさせようとして手に鉄の棒でバンバンやってきたんだ。だからそれに負けたくない。それに、バレー部休んだら迷惑かかるし、」

鉄の棒?!

でも、このまま練習し続ければこいつはダメになる

なら、

上「ちょっと、家寄れよ」

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