最強のコンビ

コンビ81 ページ44

蓮視線



そして
蓮「おわっ、た..」
彩「やったね!!蓮！」

彩は珍しく汚れていて、ちょっと可愛かった

俺はだからスッとスマホを取り出してｶｼｬｯと彩を撮る

彩「えっ、なっ！」
蓮「ﾊﾊｯ間抜けっ面いただきぃw」
彩「け、消して!!」
蓮「絶対嫌」

俺は彩が奪い取ろうとジャンプしてくるのを横に"ＫＺ男子"と言うLINEグループに送信

蓮珍しい彩ゲットw若武うおっ!!佐野ナイス!!
黒木でもアーヤが汚れてるのって珍しいね
上杉お前ら本当仲良いな
翼え、残ってやってたの?!俺も誘ってよ!!

と着々と返信が来る

俺はちょっとした自慢が出来たことに満足して、彩の腕を掴む

蓮「じゃあ帰るぞ」
彩「今だっ！」

俺が振り替えるとスマホをとろうと飛び込んでくる彩

俺がスマホを普通に上にあげるが、彩は飛び込んでくる

え、やばくね?!

そう思ったときには手遅れで

俺はそのまま彩と一緒に倒れた

蓮「いてて、お前なぁ..。痛いところとかねーか？」

彩は無事に俺の腕の中にスポッと収まっていた

彩「だ、大丈夫..。」

そう言って上を向いた彩だが、その距離が近すぎてどっちも顔が真っ赤になる

でも目が離せなくて見つめる

耐えろｯ!俺の理性!!耐えるんだ!!

俺は彩の頬っぺたをつねる

蓮「バーカ。なんだよ俺に惚れたか？」

イタズラっ気のある言い方をしていたが俺の心臓はバクバクだった

彩「ほ、惚れてにゃいし!は、はにゃして!」

俺はクスクス笑いながら離した

そして、立ち上がる

荷物を彩の分も持って手をポケットに突っ込む

蓮「ほら、行くぞ」
彩「え、ちょっ、いいって！」
蓮「今日２回も助けてもらったからお礼だよ。お前歩くのおせぇんだから、歩くことに集中しろ」
彩「ムッ、そんなことないもん！」

すると、頑張って横に並ぶ彩

俺は可愛くてついペースをあげる

彩「れ、蓮！早いよぉ」
蓮「あ、バレたかw」
彩「さいてー！」

そう言ってから彩のペースに合わせる

そして、ふと思い出す。
さっきの好きな人の話題

俺って幼なじみに頼ってばっかだから俺にドキドキしねぇのかなって

今日は帰るの誘ったけど、大抵一緒に帰ってる。

俺は決心する

蓮「ねー」
彩「なに？」
蓮「明日さ、家来ね？その、次のテストに備えて」
彩「え?!」

大村にも染川にもＫＺの男子や片山にも絶対渡したくない。

彩の最初の好きに選ばれるのは俺がいい。そうおもったんだ。

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