林に潜むあの子 [ジョジョ4部] (ページ24)

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兄弟ページ24

『ううっ…ごめんなさい…ごめんなさい…』

Aさんはいきなり泣き出し、謝り始めた。

「Aさんッ、まさか、兄貴…形兆兄貴と会ったことあるんですか！？」

聞いてみても、Aさんはずっと泣いていた。

沢山泣いていた。

しばらくして、Aさんは眠ってしまった。

…俺も一緒に寝よう。Aさんを1人にはさせたくねぇ。

しばらくして…

『形兆さん…』

俺はAさんの声で目が覚めた。

起きたのか。

『モカ…ﾌﾌｯ、茎には毒があるから触っちゃダメよ。…ｳｯ…ｳｳｯ…』

「Aさん、俺…」

『おはよう、ございます。あっ、あの、億泰さん、形兆さんは……本当はあなたの事を大切に、思っていたと思うんです。安心してください。』

Aは俺の事を慰めるように優しく言った。

「そうか。…Aさん！これからは俺が兄貴の分まで頑張るから、よろしくな！」

『億泰さん…！はいっ…！』

兄貴はいなくなっちまったが、俺はまだここにいる。だから、死んでも悔いのないような人生を送る！