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あくる日の朝。
気分に身を任せ、外にふらりと出てみた。
寒い。
すっかり十二月。
最後にあったKZの集合から、三ヶ月経った。
すっかり、現実逃避のために勉強をし過ぎてしまっている彩。
母も翼も、そんな彩の普段を心配していた。
彩の顔は日に日に暗くなり、勉強のせいでクマが出来るようにも。
彩自身も、自分の状況下に少し不安を感じていた。
だから、気分に身を任せていたのかもしれない。
◇◇◇
「あれ、アーヤ?」
「あ、久しぶりだね、黒木くん。」
何事にも過敏な黒木は、一瞬で彩の消え入りそうな笑顔に気づいた。
(繕った笑顔………?何か、ある。)
「ねえ。なにか、あった?」
見透かされてる……。
黒木くんには、敵わないね。
でもさ、心配は掛けたくないの、これ以上。
自分で、なんとかする。
「なんでもないよ、大丈夫。気にしないで。」
「なんでもない訳ないでしょ。どうしたの、その顔。憂鬱そうで、なんか消え入りそうだよ?」
図星を指され、思いっきり俯向く彩。
そんな様子に、黒木は静かに腕を広げた。
「ここ、来る?」
その一言で、全てが切れた。
「ごめん、行かせて。」
もう耐えられない、そう直感的に感じた。
「う……。ごめんね、黒木くん。」
そう言い始めてから、自分のこれまでを話す彩。
そんな彩を黒木は見下ろした。
「ねえ。俺と付き合わない?」
「ふぁい?」
や、黒木くんと付き合ったらどれだけ怖い
「目立つとか目立たないとかじゃなくて。このままだと、アーヤが潰れちゃう。憂鬱なんでしょ?」
勿論、黒木は憧れである。
がしかし、黒木は自分のために動いてくれているのでは…………?
と思った。
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心渚(プロフ) - 月夜見さん» ありがとうございます。じゃあ、この作品もちょくちょく更新しますね。それでは。 (2018年12月3日 21時) (レス) id: ce1217488b (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - 公開してもらって嬉しいです。すごく楽しみにしていたので見られて良かったです。 (2018年12月3日 21時) (レス) id: 5513b732fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Wings@project KZ x他1人 | 作者ホームページ:http:/
作成日時:2018年11月4日 15時