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続かない会話に沈黙が流れる。
この先どう話をすればいいのか悩んでいると、玄関が開かれ真後ろに人の気配。
振り返るとまたもやビックリ。
目の前の彼が後ろにも現れた！
「あれ？君……何で？」
私は言葉も無く、前と後ろを何度も見てしまう。
「お帰り。やっぱり壱の知り合いか。」
扉を閉め、上がり框へ近づく“壱”と言われた彼。
「ただいま。」
言うや否やヤンキー座りの彼に頬を寄せ、挨拶。
あの！ここ、日本ですよね！？
二人に思わず顔が赤くなる。
思考回路が日本人の私にはできない、した事も無い二人の行動が恥ずかしく、面食らってしまう。
「で、何しにウチへ来たの？千に会いに来たの？」
固まった私に振り返りニッコリ。
「あっ、あの……先生に、先生に会いに来たんです。」
慌てるように言うと二人は顔を見合わせる。
「千、言ってないの？」
「うん、まだ。だってこの子、今来たとこだよ。」
二人は同じ顔を私に向ける。
「ばーちゃん、昨日入院していないよ。」
え？……
「入院って……」
「昨日転んで腰椎圧迫骨折。当分退院できないよ。」
えぇ〜！ そんなの困る！
驚いて声も出ない。奥歯をぐっと噛んで顎を引いていると“千”と呼ばれた彼が愉しそうにケラケラ笑いだした。
「残念だったな。あんた、何しに来たの？」
笑ってる場合じゃ無い！
ムッとして睨むように答える。
「私は“あんた”じゃありません。立花彩です。先生には来月末に学校で行われる文化交流会の演奏のお願いをしに来たんです！」
初対面と言えども言葉が刺々しくなる。
私は初対面の人に“あんた”とか“お前”とか呼ばれるのが嫌だ。
友達とかだったら平気なんだけどね。
「千、失礼だよ。ごめんね、彩ちゃん。自己紹介が遅れたけど、俺は藤岡壱(いち)。で、こっちは弟の千(せん)。よろしくね。」
軟らかな笑顔に少しだけ怒りが治まる。
けれど相変わらずニヤニヤ笑う千さんを見ると不愉快。
「でも、どうしようね……ばーちゃんいないから、お断りしてもいいかな？」
「それは困ります！」
勢いよく言うと千さんは笑うの止め、壱さんはキョトンとしてる。
「学校から依頼はあったはずです。すでにプログラムも組まれているので、代役を立てて下さい。」
ここで引き下がっては千さんの言うように何をしに来たのか分からない。
二人に上目使いで目に力を込める。
私の申し出に驚いた二人は再び顔を見合わせた。
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千祥(プロフ) - nana 名無し82170号さん» 楽しんでいただけたなら、とても嬉しいです。読んでいただき、感謝！です。ありがとうございました！ (2018年11月11日 23時) (
レス) id: b78f8b2173 (このIDを非表示/違反報告)
nana 名無し82170号(プロフ) - 面白すぎ!!見てる時ずっと爆笑してた (2018年11月10日 11時) (レス) id: 2b0f8564ed (このIDを非表示/違反報告)
千祥(プロフ) - 大河さん» 忍のスカート丈は膝上or膝下orロングどれでしょうね…私はロングであって欲しいと切に願っております(^_^;) (2017年12月14日 22時) (レス) id: b78f8b2173 (このIDを非表示/違反報告)
大河 - 忍うう〜！スカートやめてくれ！まぎらわしいぞ！！ (2017年12月13日 21時) (レス) id: bba2598702 (このIDを非表示/違反報告)
千祥(プロフ) - 恋檬さん» ありがとうございます(^^) (2017年12月3日 0時) (レス) id: b78f8b2173 (このIDを非表示/違反報告)
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