作戦 ページ14
「またあの地下街のところにいるかもしれません」
私は過去のことを思い返しながら唇を噛んで言う。
ハンジ「…でもあそこって、憲兵の持ち家を貸したって聞いたんだけど、それなら憲兵に居場所が割れちゃうんじゃない？」
「憲兵が我々調査兵団に奴らの居場所の探りを入れて来ていない時点で、奴らの脱走はまだ憲兵に気付かれていないと考えるべきです。奴らが使う逃走の手段としてまず一番に私が思い浮かぶはずですから。…そう考えると、脱走は今日の未明、もしくは昨日の深夜などに脱走した可能性が高い。
…1日2日で身を隠せる場所を確保できるほどの人脈も人柄もないですから、まずはあの拠点地に一度、戻るはずだと思います。まずはあそこに身を潜めながら私に接触を図り、住む場所を探して転々としながら私を使用して壁外に出る。
…そう考えるのが妥当ではありませんか？
それに、もうこんなことになってしまった以上、奴らは恐らく兵舎に来ることが出来ない。そうとなれば、私からの接触を待つしかありません。奴らは私が逆らうとは思ってないでしょうから、私が奴らと簡単に接触できる場所に身を潜めるでしょう。
…そう考えたら、やはりあの拠点しかありません」
一気に喋りすぎて、口と喉が乾く。あんな出来事の後だというのにやけに頭が冴えて口が回った。
奴らのことでなるべく皆に迷惑をかけないように。対人戦なのだから私が前に出なくてはいけない。
そういう臨戦的な考えと、
皆が私のために、またリスクを犯そうとしてくれている。私のことを、守ろうとしてくれている。
という温かい感情が胸を占めて、ぐちゃぐちゃだ。
リヴァイ「妥当ではあるが、
結局は＿＿＿博打、ということだな？」
リヴァイさんの言葉に、私は重々しく頷く。
奴らが拠点にいるというのは、私の妄想の範疇に過ぎない何の証拠もないものだ。この時間の限られた中、リスクも負っているというのに私の妄言を信じて行動するなど、普通はあり得ないだろう。
でもきっと、彼らは私を信じてくれる。
私は目を閉じて、ため息をついた。
それからゆっくり目を開けて、皆と目を合わせていく。
「…この因縁は、私がちゃんと断ち切らなくてはならなかったものです。だから私が今回でちゃんと終わらせます。…どうか、信じてください」
若干の長いような短いような、そんな沈黙のあと、リヴァイさんが舌打ちをした。
リヴァイ「信じないなんて、誰も言ってねぇだろ」
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むささび(プロフ) - 一気に読み進めてしまいました。とても面白かったです。番外編ではなく、是非続編として本編のストーリーで夢主ちゃんが活躍＆キャラと絡むのか拝見したいです！一先ずはお疲れ様でした！また拝見出来る日を楽しみにしております。 (6月26日 17時) (
レス) @page35 id: 2279a97b0b (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます！完結まで見届けてくださり嬉しいです🙇♀️これからもがんばります、、！！ (2023年3月16日 16時) (レス) id: d7f9a920c5 (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - ゆるさん» コメントありがとうございます！とても光栄です🙇♀️これからも頑張ります！😭 (2023年3月16日 16時) (レス) id: d7f9a920c5 (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - らなさん» ありがとうございます…！とても嬉しいです😭これからも頑張ります💪 (2023年3月16日 16時) (レス) id: d7f9a920c5 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！素晴らしい作品だったので無事完結したことを嬉しく思います！！すっっごい面白く、素敵な作品で、あっという間に最後まで読んでしまいました！これからも頑張ってください！！！ (2023年3月15日 23時) (レス) @page35 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみみみみ | 作成日時：2022年10月22日 22時
