【銀魂】キツネさん、スマホ片手に神になる。其の肆

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前回のあらすじ、この村のラスボス。領主様とのご対面フラグ回収だって、やったね!!(涙目)

6日後、今年最後のお祭り、収穫祭が開催された。
当たりを埋めつく株料理の数々、ざっと350人前はある。私を中心に村の女性陣に手伝って貰って作ったのだ。お陰で皆様と仲良くなれたように思う。

最初、全部私一人で作れと言われた時は死ぬかと思った(まぁ、村民の皆様は私を神様だと思っているからね。できると思ったんだろうね。実際、村人全員分のプリンは作れたし)。当然、そんな芸当は出来ないので言いくるめたが。言い訳を考えてくれたくーくる先生様々だ。

今回は、“カブとじゃが芋、鶏肉の自家製マヨネーズ焼き(マヨネーズは解放しないチーズの代用、卵は腐るほど大量にあったからね)” 、“カブステーキ(こっそりオリーブ油使用)”、“カブと玉ねぎのスープ”、マヨネーズを作る際に余った卵白に砂糖を加えて“焼きメレンゲ”を用意した。

調理には勿論私のスマホ(チート)が大活躍。
足りない調味料や、振る舞うお米は特別にお馴染みのシュミレーションゲームから調達(お米は年の終わりのお祭りだから特別だと口を酸っぱくして村長に言ってある)。

スマホ自体は、泡立て器にゴムベラ、絞り袋にオーブンと七変化。こき使ってごめんね。


そして、この料理に使用したカブの全部を、あの大カブ１つで賄っているというのだから凄い。

外来種のウイルスに寄生され、吸収能力を底上げされたカブは、一夜にして畑に残された栄養を全て吸い上げ肥大したのだ。あと1日他のカブの収穫が遅れていれば、小カブ達の栄養まで吸い取られ、見るも無残な姿になっていただろう。とくーくるは言っていた。


勿論寄生ウイルスは人体には影響ない。熱に弱いので、火を通すだけで殺菌の過程は充分だ。仮に体内に生きて入ったとしても、速やかに白血球が撲滅してくれるとのこと。


栄養をたっぷりと吸い上げ肥えたカブは、とても甘く水分も豊富でみずみずしい。私の小カブと比べても大カブに軍杯が上がる。化学肥料無使用の村人達のカブと比べれば天と地の差があるだろう。


前回のプリンでの評判も呼んでか、この収穫祭にはほぼ全ての村人が参加してくれた。みんなで夕暮れ時から歌い踊り、皿回しなどの芸を披露したりと、どんちゃん騒ぎ。振る舞う料理の配膳をしていた私も、村人達に誘われ、教えて貰って一緒に歌い、見様見真似で踊り、周りに持ち上げられるまま、調子に乗って幻術の大サービスもした。

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