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#150 狼青年06 ページ33

前回のあらすじ。エリーの魔法学基礎講座。
会話文多めでお送りします。

「例を上げるなら、魔道ファンタジーの世界は、空気中に魔素が充満している。我々とは天と地の差はあるが魔法は使える」

「エリーは『マギ』ってマンガ知ってる?あれの世界もあるんだろう?あの極大魔法とかすんごい威力だけど……」

「あぁ、知っている。下級天使でもあれぐらいなら何発かはノーモーションで撃てる。中級以上ならば数倍の威力で何十発もな。とは言え自分の魔素にはそれぞれ属性がる。故に同じ属性に限りだがな」

「……じゃあ、お前は?」

「私か? 私は根っからの時空属性だが。天使である以前に神の格も持ち合わせている。神に得意不得意な属性はあれど、使えぬ属性はねぇ。私もたいていは撃てるな。威力は奴らの3倍程しか変わらんが」


「……これが、人類と天族の差か」

3倍って充分すげぇよ、お前。
まぁ、『アラジン』は神の子というイレギュラーだから、彼の3倍とはいかねぇだろうけどな。

「なに、お前も今や天族だ。1個体1つ基本属性を必ず持っている。基本属性は炎、水。あとは風や雷を起こしたり、天を操る天空、砂漠にするもジャングルにするも自在、地に関することなら何でもござれな大地。の4属性だ。

ナガレの魂の1部を宿し、染められたお前の適正は炎だろう。よかったじゃないか、主人公『アラジン』『アリババ』両方の魔法を再現できる」

「炎かぁ……いや思ったんだけどさ、天空属性と大地属性ってズルくないか」

「まぁ、そう思うだろう?それがそうでもねぇのさ。炎と水は単純でありながら強力な魔法だ。単純さ故に燃費がよく扱いやすい。身につけやすい属性だ」

んーと…つまり?

「わからねぇか。そうだな、双子が居るとしよう。片方は水、片方は大地属性だ。同時に魔法を習い始めた2人のうち先に使えるようになるのは当然、水の方だ。単純だからな。
その後も片割れがやっと草の芽を生み出すようになる頃には、水をお湯に変えれるようになっている。という具合に成熟が早い。手馴れるのが早いぶん“魔法”というものを理解するのが早い。応用力の差が開くのだ」

なるほど。

「大地、天空の魔法に天性の才でもあればまたべつの話になるのだがな。魔法のぶつかり合いとは侵食作用のくり返しだ。魔法自体に意思はないが、性質としてなるべく長く存在しようとする。
1つの魔法がもう1つの異なる魔法とぶつかった時。魔法は目の前の異なる魔力をくらい、長くあろうとするのだ」

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imperatoris - 100票目頂きました! あざっす! (2018年8月6日 0時) (レス) id: 9caab1c44f (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - 冬乃さん» コメントありがとう。お待たせ致しました。続編が完成致しましたので、其の伍にてお待ちしております。今後とも是非御贔屓くださいませ。 (2018年1月4日 19時) (レス) id: 845d9be9cf (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - 幸さん» コメントありがとうございます。お待たせ致しました。続編が完成致しましたので、続編にてお待ちしております。今後とも御贔屓に。 (2018年1月4日 19時) (レス) id: 845d9be9cf (このIDを非表示/違反報告)
冬乃(プロフ) - 続き待ってます! (2017年12月27日 22時) (レス) id: cdd9e80849 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2017年12月7日 12時) (レス) id: 8ce45858db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひよこまめ | 作成日時:2016年7月9日 19時

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