【銀魂】キツネさん、スマホ片手に神になる。其の肆

#135 狼青年04 ページ23

エリカと無事和解した後。そこからは何かと慌しかった。神獣の血を飲み、人間からの昇格天使となった俺は、懸念されていた血の拒絶も起こらず『絶滅危惧種、黒血星狼(ブラッティ スターウルフ)』として天界で暮らすことになった。

下界にはやはり戻れないらしい。最後まで親不孝者だったが、俺の存在を忘れた両親は悩みが１つ消え、心安らかに余生を生きられるだろう。


黒血星狼はとても簡単に言うなら狼男と言ったところだろうか。狼の姿とケモ耳人間の姿を持ち、意図的に変えることが出来る。

鏡で見せてもらったのだが、獣姿が凄くかっこよかった。闇のように黒くモフりがいのありそうな、柔らかな毛並みに、鋭く光る切れ目。ライオン程の大きさはありそうな大きめサイズ、それでいてシュッとスマートな体系。
めっちゃかっけぇ。これが神獣か。とテンションが上がった。

人型は、人間だった頃の俺をベースにしているので可もなく不可もなく、パッとしない感じだ。良くなったところといえば、身長が伸びて180センチ超えたところと、髪質がサラサラもふもふになったことぐらいだろうか。(狼の姿の方がカッコイイので基本はケモの姿でいることにした)

能力面でいえば耳が狼耳になったので、聴覚が超良くなったこと。夜目が効いたり、物理的な力(握力であったり、攻撃力であったり)が格段に向上した。それも、人間の頃の力加減で行くと仲間を殺しかねない(ハイタッチで骨を粉砕、軽い握手で手を潰しかけた)程だ。力加減を覚えることから、天界生活は始まった。

エリカのスパルタリハビリにより、何とか力加減を覚えると、今度は天使階級試験を受けることに。天使には幾つか階級がある、1番下の見習いからはじまり、3級、準2級……と1級まで続き、ここまでの天使は下級天使と呼ばれる。その次に準３等から準2等までの中級天使と過程を経て2等から１等の上級天使まで続く(それとは他に大天使とか最高位天使とかいるらしいが割愛)。

１等天使は天界にも数える程しかいない。この階級は体内のエネルギー量と魂の質を元に付けられる。１等天使ともなるとその値は図り知られず、神にも匹敵するそうだ。目の前にいるエリカがその１等天使。ナガレさんの話では、時を司る蛇として崇められていたらしいし、まぁ納得だ。

そして、俺は

「お前の階級が決まったぞ、おめでとう。超飛び級の準２等天使だ」

エネルギー量が神獣級なお陰でだいぶ、見習い、下級も飛ばして中級天使からのスタートだ。

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