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#133 ページ20

くーくるの指示に従って話を聞くと、結局あの大カブを買いたいらしい。というか、食べたいらしい。もう11月半ばになるけれど、収穫祭のような催しものをしたいとのこと。

みんな冬支度で忙しいのでは。と思ったが、自由参加ということだった。

まどろっこしいこと言ってないで最初からそう言えよ。ややこしい。


1両(約10万程度)でのお買い上げ。

**


さて、翌日。
明後日には江戸に帰ってしまう充瑠兄弟と一緒に町へお買い物。収入も得たので、冬用のあったか着物、私の下着を買いに行く。

充瑠はこの世界に来てからの記念すべき友人第1号さんなので、是非ともささやかな送別会をしたい。あと、充瑠にもらったお金で着物を買うんだから見てもらおうかなぁ。と。


妹達は久しぶりの町にはしゃいで、アレが綺麗だ、これは何だ、と目に映るものに興味津々。
とても可愛いらしいと思います。

お喋りな村の皆様が私のことを自慢して回ってるらしく、ここでも中々の知名度だった。立ち寄った先々でやれ試食だの、貰っていけだの声をかけられた。申し訳なさからつい財布を開いてしまい、わりと無駄遣い……。


充瑠に「これだからAは……チョロ過ぎやす」とため息をつかれた。
心外だ、試食したら買うものでしょう。みつばちゃん達も美味しいって言ってるのに。透瑠くんだってとても可愛い……じゃなくて、美味しいって喜んでるじゃん。まぁ、子供達の笑顔に負けた感は否めないけれどね。


「充瑠、貴重なお休みを使ってくれてありがとうね」

「いいんでィ、アンタが気にするこたァねェよ。こっちはずっと透瑠の面倒見てもらってるんでィ。多少のわがままぐれぇ、いくらでも聞いてやらァ」

「よっ、充瑠。男前!」

充瑠のそういうところ、本当にカッコイイと思う。

「わぁぁっ、お姉さん、お姉さん!見て〜!」

三つ葉ちゃんに小袖(に見えるスエットのズボン)の裾を引かれ視線を向けると、半透明の赤いガラス玉の付いた簪だった。
この時代にもうガラスがあったのかと関心する。

「そいつはとんぼ玉だねぇ、お嬢ちゃん気に入ったかい?」

「うん!」

思わずガラス玉をまじまじと観察していると、店主が話しかけてきた。

「そうかい、そうかい。じゃあ、そこのお狐様にお願いしてごらん」

私の親バカっぷりを見透かしたように、楽しそうにそう言った。
もちろん否定出来ませんけれどね!

「お姉さん、ダメかなぁ?」

▽みつばの上目使いおねだり!

「ふぐっ」

▽クリティカル!

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imperatoris - 100票目頂きました! あざっす! (2018年8月6日 0時) (レス) id: 9caab1c44f (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - 冬乃さん» コメントありがとう。お待たせ致しました。続編が完成致しましたので、其の伍にてお待ちしております。今後とも是非御贔屓くださいませ。 (2018年1月4日 19時) (レス) id: 845d9be9cf (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - 幸さん» コメントありがとうございます。お待たせ致しました。続編が完成致しましたので、続編にてお待ちしております。今後とも御贔屓に。 (2018年1月4日 19時) (レス) id: 845d9be9cf (このIDを非表示/違反報告)
冬乃(プロフ) - 続き待ってます! (2017年12月27日 22時) (レス) id: cdd9e80849 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2017年12月7日 12時) (レス) id: 8ce45858db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひよこまめ | 作成日時:2016年7月9日 19時

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