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目を覚ますと、頭の上に氷嚢が置かれていた。
幾分か軽くなった身体を起こせば、私のベッド脇で腕を組んで眠ってるリヴァイさんの姿があった。
時計を見ると、3時間ほども眠ってしまっていたようだ。…その間、ずっとここにいてくれたのかな。
私は彼を”補佐”する役割だというのに、何故だか私が助けられてばかりだ。私を救ってくれた恩返しをするには一体、どのくらいの時間を要するのだろう。
私を心配してくれてる彼の気心と、眠っているその端正な顔つきを見ていると、どこからか私ですら知らない衝動が込み上げてくる。
ついにその衝動が抑えきれなくなった私は、彼の頬に手を触れ、顔を近づけた。むろん、唇を奪うために。
心臓がとく、とくと早くなっていく。後1歩、少しでも近づけば触れられる程になった時、私の身体の動きが止まった。
プルプルと身体が震え、心臓がバクバク音を立てている。よく考えれば、寝ている間に唇を奪おうなんて、私は何を考えているんだ。
まだうるさい心臓を抑えながら身体を退こうとしたとき、彼の目蓋がゆっくり開き、その鋭い目付きが私を捉える。
リヴァイ「何だ？しないのか？」
＿＿＿起きてた？
至近距離で目が合う。いつの間にか、私の後頭部には彼の手が添えられ、逃げられない状態になっている。
いつもなら、その後頭部に回した手を引いて彼から私の唇を貪るが、今日はそれをしなかった。
ただ、逃げられないように添えて、後のその数センチ…数ミリの距離を、私に委ねているようだった。
ただその瞳に熱く見つめられて、動くことも、目をそらすことも叶わない。
身体が固まったように動かない私を見て、リヴァイさんは急に、私を解放した。
リヴァイ「…冗談だ。上司の寝込みを襲うのは、あまり褒められたことではねぇよ」
「…！というかそもそも、起きてましたよね？」
リヴァイ「…さぁな、何の事だ？」
確かに上司の寝込みを襲おうとしていた私は、鮮やかなほどにかわされてしまえばもう口をつぐむしか選択肢は残されていない。
リヴァイ「熱はどうだ」
「今計りま…っ、！」
ベッド脇にある体温計を取ろうと目を反らしたその瞬間、彼の細い指に顎を捕らえられ、そのまま唇を奪われた。
閉じる余裕もなかった私の口内に、意図も簡単に彼の舌が侵入してくる。
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みみみみみ(プロフ) - 結菜さん» ありがとうございます😭めちゃめちゃ嬉しいです！実は丁度最強組にハマって呪術のお話し書きたいな〜と思っていたので作成しました！そちらも読んでくださると嬉しいです！ (2023年1月14日 19時) (
レス) id: 8759106b01 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - めちゃくちゃおもしろくて、とても幸せで、私好みのお話でした。次は、五条先生のお話をかいてくれたら嬉しいです！ (2023年1月14日 11時) (レス) @page37 id: 19761245cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみみみみ | 作成日時：2022年9月20日 22時
