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15 初体験。 ページ15




「……よし」
「始めるか」
「よろしくお願いします!」

翌日。早速午前中に真希ちゃんに頼み込んで材料を買ってきてもらって(無論私が行くと通行人を吹き飛ばすので)、2人でお菓子作りをしてみる。

『まずは簡単なやつにするぞ。混ぜるだけとか、焼くだけとか』
『なるほど! これは?』
『それはマカロンっていってな、素人がすぐ作れるもんじゃねーよ 』

夜中はずーっとスマホとにらめっこして、結局真希ちゃんの云う「死ぬほど簡単」なお菓子を作ることになった。

「まずは卵割るぞ。ほら」
大きな卵を渡される。ちなみに食材の生の状態を見るのも初めてだ。元々、食事自体も苦手な行為だったので、入学前の食事の記憶があまりない。

真希ちゃんは、全部0から面倒くさがらずに一つ一つ、ゆっくり教えてくれる。
1度お手本を見せてくれて、そのあと私がやるのを確認した後次の作業に移る。

「卵、入れたな。そしたら黄身と白身を混ぜる。これをほぐすって言うんだ」
カチャカチャと長い箸(菜箸というらしい)で混ぜる真希ちゃん。夢中で真希ちゃんの作業を必死に真似する。

「はい、これが『生地』。作る菓子によって材料は違うが、大体は焼く前のこんな感じのやつの総称」
ということで、程なくして生地が出来上がった。あとはフライパンで焼くらしい。

「はい、油敷いて……そう」
真希ちゃんはそう言ってフライパンを回して全体に行き渡らせる。

「フライパンが温まってきたら、これで生地を掬って焼く。簡単だろ?」
もう少しだな、なんて確認する真希ちゃんがかっこよくて「真希ちゃんはすごいね」なんて零れる。
本人に向かって言うには些か恥ずかしいそれは、ちょっと距離をとっていてもしっかり聞こえてしまって。

「ま、雑用は色々してたからな」
こんな日が来るなら無駄じゃなかったな、なんて。
ちょっとはにかみながら答えてくれた。

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設定タグ:呪術廻戦 , 狗巻棘   
作品ジャンル:恋愛
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みみず2(プロフ) - なおこちらのコメントは後日削除させていただきますので、必要であればお控えくださいますようお願いしますm(_ _)m (2022年4月26日 6時) (レス) id: c96996a763 (このIDを非表示/違反報告)
みさにゃん(プロフ) - 途中でも読みたいので教えてください❗ (2022年4月26日 0時) (レス) id: 261ab17a8b (このIDを非表示/違反報告)
みさにゃん(プロフ) - 大丈夫です。 (2022年4月26日 0時) (レス) id: 261ab17a8b (このIDを非表示/違反報告)
みみず2(プロフ) - みさにゃんさん» コメントありがとうございます。2作目の方が作品途中で更新停止してしまっていますがよろしいでしょうか? (2022年4月25日 2時) (レス) id: c96996a763 (このIDを非表示/違反報告)
みさにゃん(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます❗ パスワードを教えていただきたいです。 (2022年4月24日 18時) (レス) @page48 id: 261ab17a8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みみず2 | 作成日時:2021年2月23日 21時

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