レモンシャーベット【SVT・MG】

飲み足りない ページ34

居酒屋の前で傘を閉じて服についた雨を払う。

ハンカチを取り出してほとんど濡れてるミンギュオッパの肩を拭いてるとありがとうって微笑んだ。



HS「ミンギュヤ〜！Aちゃん！」



居酒屋から出てきた既に酔っ払ってるであろうホシオッパと、肩を組まれて迷惑そうに笑うドギョムオッパ。

ミンギュオッパはいいこと思いついたと言わんばかりの顔を浮かべてホシオッパを中へ連行した。

店の前にドギョムオッパと2人きり、なんとなく気まずい。




DK「雨、濡れなかった？」



ポケットに入ってたハンカチで私の肩を拭いてくれるドギョムオッパ。
ミンギュオッパは気付くことのなかった雫をオッパは見つけ出して拭ってくれる。



DK「中冷房冷えてるからこれ着な？」



私の肩にかかるストライプのシャツ。

今日の白のTシャツにも合うじゃんって言って、中へ入って行ったドギョムオッパ。


なんかすごくスマートだ…緊張してたのに普段通りのドギョムオッパで少し安心。

スアに呼ばれ席へ座るとすぐに聞かれるさっきのこと。ミンギュオッパとの相合傘も今私の肩にかかるドギョムオッパの上着も…ほんの数分のうちに色んなことが起こりすぎた。


今日の飲み会は10人くらいの人数でいつもに比べると少なめだった。

私たちが途中参加だったから参加した時にはもう結構みんなできあがってて、1時間半もすれば解散の流れに。



MG「まだ飲み足らなくない？」



お会計してくれてるのを待っている時、たまたま隣にいたオッパが私の方に体を傾けて耳元で伝えてきた。

近くなった距離にびっくりしてオッパの方向くと余計に顔が近くなって。

ダメだ、すごくドキドキする。



『…はい……全然飲めてない笑』

MG「ね笑」



ほんと、振り回されてる。

ミンギュオッパはこんな距離なんとも思ってないのに、私ばっかりドキドキしてしまう。



SA「さっき誘われたの？」

『飲み足りないよねって話してただけ』

SA「行って来なよ」

『ならスアも来てよ』



どうしてもついて来てほしいって、顔がスアにバレてたのかいいよって。さすがスア。



MG「2人とも来れる？」

SA「もちろんです！」

MG「よかった、俺ん家でもいい？」



スアがはいって答える中、私の脳内はミンギュオッパの家っていうワードでいっぱいだった。

10数人いたのが6人になって、その中にはドアちゃんもいた。もう1人は私たちよりも後に来て、ぬるっと知らぬ間に参加してたウォヌオッパ。

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