3話目 ページ3
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『ん、ッ…ちょ、んぅ…』
緑の男と青の男は予想外の事だったのだろう。
ばっと私の手首から手を離した。
そして、一目散と部屋から飛び出てしまった。
ぐるん、と視界が回転した。
真上には赤の男。
背中は畳についている。
どうやら、押し倒されたようだ。
奴の手が伸びてきて、"もう終わったな。"
そう思ってぎゅっと目を瞑った。
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しばらくたったが、なにも、起こらなかった。
うっすらと目を開けてみると、赤の男が笑い転げていた。
「ッ、くく…、めっちゃ、可愛…い、ははっ」
私は酷く恥ずかしく思った。
そして、顔をゆでダコのように真っ赤に染めた。
「でもさぁ、やっぱ俺を殺しにかかったんだから、
罰はうけてもらうよー?」
ニヤリ、と笑うと私を立ち上がらせた。
「名前は?」
『…A…________ッ、?』
自分の名を言った瞬間、目眩がした。
ぐわんぐわん、と頭が揺れて立っていられなくなった。
世界がスローモーションで動いているように感じた。
倒れる寸前、赤の男が狐のように見えた。
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「いいかい、A」
『なあに?ばあ様』
「妖怪……特に妖狐に名を告げてはならないよ」
『どうして?』
「それはねぇ、
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____神隠しにあってしまうからだよ」
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みんちゃ。(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます!頑張って更新していくつもりです。 (2018年4月25日 21時) (レス) id: 761e184520 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - HappyENDになってほしー!次回も楽しみに待ってます! (2018年4月25日 18時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
みんちゃ。(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます! (2018年3月10日 12時) (レス) id: 761e184520 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってます! (2018年3月8日 18時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんちゃ。 | 作成日時:2018年3月3日 0時