11話目 ページ11
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「やだ、ね、おそ、…ッ、んぐっ!」
黙れ、とでも言うように口を乱暴に塞ぐ。
苦しい、…私は目がだんだんボヤけてきて。
意識が飛びそう…ッ、
「黙って俺に抱かれりゃいーの。」
だはっ、といつものような笑い方だがとても恐ろしく感じてしまう。
私は必死に首を横に振るが、おそ松は私をみて笑うだけ。
やだ、怖いよ…離してッ、…!
「は、はは…俺さお前が俺を暗殺しに来る前からお前のことしってんだわ。」
俺、妖狐だしー?とへらりと笑った。
おそ松の目は真っ赤に染まっていた。
あれ、おそ松…目って赤かった…?
確か、真っ黒でくりくりな可愛い目だったはず…!
…もしかして、暴走してる…!?
ど、どうしたら…いいのかな…?
私は混乱するなか、必死に策を考える。
『A、聞こえるかい…?』
ば、ばあ様ッ、…!?
『わしがいま、あやつがお前にかけた能力をとく。
その隙にあやつの気が緩む事を________』
え、ッ、…!?
「っ、あれ…何で能力とけ、んん!?」
私は取り合えず、おそ松の襟を掴み、口付けをした。
おそ松は驚いて、次第に目の赤が薄まっていった。
あぁ、もう…凄い恥ずかしいんだけど!
「ご、ごめ、…ッ!俺…!」
「……え、ッ、わ!?」
がばっと私から勢いよく離れ、私を起き上がらせる。
「俺、たまに我を忘れちゃうんだ…
こうなったときいつもお前の写真みて落ち着いてたんだけど…」
…え?!今、さらっと問題発言したよこの人…!
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みんちゃ。(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます!頑張って更新していくつもりです。 (2018年4月25日 21時) (レス) id: 761e184520 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - HappyENDになってほしー!次回も楽しみに待ってます! (2018年4月25日 18時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
みんちゃ。(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます! (2018年3月10日 12時) (レス) id: 761e184520 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってます! (2018年3月8日 18時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんちゃ。 | 作成日時:2018年3月3日 0時