高音系男子攻略法【まふまふ】

攻略 21％ ページ22

貴方視点




「ほら、連れてきた」









そんな彼方の一言で視線が私に集まる







皆が、私を見てる……？








＿＿まだ、居たんだ。







＿＿邪魔なの!!









違う違う違う違う違う。これは、私じゃない。きっと夢。







だって、もう忘れたんでしょ？









自分に暗示をかけるように言い聞かせる









「お、女の子ぉぉぉぉぉぉぉ!!」








視線に耐え切れなくなりそうになったとき

いきなり、鼓膜が破れるくらいの大声が響いた









あ、大丈夫。まだ、鼓膜破れてない……









「うるさい。夏目」









どうやら、大声を出したのは夏目さんという方らしい









そ、それにしても身長……。
い、いやまだ、成長期が来てないだけなのかも知れないし









「私、響夏目よろしくね!!」







そう言って手を差し出された









これは、取った方がいいのかな
それとも、取らない方がいいのかな









「大丈夫、こいつは信頼出来るから」









私が迷ってるのを見かねた彼方が耳打ちをしてくれた









彼方が信頼出来るって言うぐらいだから、すごい人なんだろうな









「は、はい!よろしくお願いします」









夏目さんの手を取る









すると、嬉しそうに笑った夏目さん









超可愛い









「タメでいいよいいよ」


「は……うん！夏目ちゃん」


「可愛いいぃぃぃ嫁に貰っても？」


「ダメ。」


「えー、彼方ぱぱ頑固」


「96猫……?」


「分かった!!分かった!! その手をしまおうか？」









私を抱きしめたまま会話しないで欲しかった








それにしても、彼方ぱぱ……っぷ









我慢我慢、ここで笑ったら絶対に怒られるもん









「まぁまぁ、くろちゃん」









くろちゃん……？








あれ？彼方も96猫って言ってたよね……？









……も、もしかして、96猫さん?!!









聞いてみよう っと一歩踏み出した時、見慣れた顔と髪を見つけた









「真冬君!」






なんて声をかけると、真冬君は目を見開いて








「え?!（人1）?!!」






＿＿また、真冬君と会えて嬉しいなーなんて

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