アイドルを目指す少女はYSP能力者9 【妖怪学園】 (ページ34)

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マタロウ「何で先生が大家族なの!?」

フブキ「子供達の顔怖すぎ…」

A「コマさん……ひょっとして、
時々テレビで放送される大家族の
ドキュメンタリー番組が好きだったりします……?」

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続けてA達は、ナユの後をつけていた。

橋を渡っているナユを見たジンペイは…。

ジンペイ「わかったぞ!」

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ジンペイ《来星さんが橋の欄干を歩いてると…》

ナユ「あっ!?」

足を滑らせてしまったナユは、

そのまま橋から落ちていく…。

ジンペイ《その時! 現れたのはウスーパーマン!》

臼見沢「ウスーッ!」

ナユをお姫様抱っこで見事にキャッチしたのだった。

ジンペイ《そして恋が始まり…》

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マタロウ「そんなヒーロー嫌だぁ〜っ!!」

ジンペイの妄想を強制的に終了させるマタロウ。

A「ふふっ、何ですかウスーパーマンって……。
ジンペイさんったら……ふふふっ……」

ツボに入ったのか、Aは口元を押さえて

笑い出した。

すると突然、A達の背後から

沢山の薔薇の花びらが散りばめられていき…。

YSPクラブ『…?』

?「禁断の恋は、禁断故に燃えるもの…。
止めどなく湧き上がる恋心と、
深みにハマってはいけない背・徳・感っ…。
その相乗効果で、狂おしい程の愛へと
昇華するのですっ…」

そう言いながらA達の前に現れた女子生徒。

ジンペイ「…誰?」

?「よくぞ聞いてくれました。
わたくしは、禁断の恋研究クラブの部長…
“失良クエン”ですっ!」

フブキ「禁断の恋研究クラブ!?」

A「そんなクラブがあったとは……」

ジンペイ「で、何か用か?」

クエン「失礼。禁断の恋のバイブル…
【源氏物語】を読んだ後に、
たまたま通り掛かった所…
聞き捨てならない話をしていたものでつい…。
古今東西、森羅万象…あらゆる禁断の恋を
研究してきたわたくしに言わせれば、
臼見沢先生と来星さんのケースはきっとこうです」

クエンもまた、自身の妄想を語り始める。