アイドルを目指す少女はYSP能力者9 【妖怪学園】 (ページ17)

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3回戦目は沢山の生徒達が

集まっていた。

そこには大きな水槽が2つあり、

体を鎖でグルグル巻きにした状態で

ユウリとジンペイは水槽の縁に立っている。

マタロウ「いやいやいや! 何してんの2人とも!?」

ジンペイ「素早く鎖を解いて、
早く水中から脱出出来た方が勝ちだぜ!」

マタロウ「それって超能力バトルじゃなくて、
水中脱出ショーだから!」

A「マタロウさんの仰る通りですよ!!
下手したら……命に関わる可能性だって……!」

ユウリ「フフフッ…究極の超能力は
エンターテイメントであり、つまりは
イリュージョンなのさ! ワクワクするなぁ…!
僕の力は、これだけの人を楽しませて
笑顔に出来るんだ!」

周りの生徒達を見てそう言うユウリの目は、

キラキラしていた…。

A「ユウリさん……」

ユウリ「さあ、Show time! Come onだ!」

ジンペイ「おう!」

ユウリとジンペイは同時に水槽にダイブする。

コマ「ああっ! 普通に飛び込んじゃった!」

マタロウ「うわあぁぁっ! どうしよう!
どうやって水中脱出させればいいんだ!?」

コマ「困った困った困ったあぁっーーー!」

A《ジンペイさんっ……》

コマとマタロウは頭を抱えながら

ひたすらキョロキョロ走り回っており、

Aも心配そうにジンペイを

ジッと見つめている…。

フブキ「2人とも慌てないで? じゃじゃーん♪」

そう言ってフブキは鍵を見せる。

コマ/マタロウ『鍵?』

フブキ「バケーラ達がこれをこっそり使えば、
脱出なんてすぐよ!」

そう言ってフブキはAに鍵を渡す。

A「よ……よし……。
バケーラさん、お願いしますっ!!」

そう言ってAは腕を振り回し、

バケーラに向けて鍵を投げる。

バケーラ「任せるド～!」

バケーラは左腕を上げて

それをキャッチしようとするが…。

.

.

.

ブルポン「パクッ」

コマ/マタロウ/フブキ『えぇっ!?』

A「ちょっとブルポン君っ!?」

ブルポンが高くジャンプして鍵を食べてしまった…。

そして地面に着地して飲み込んでしまう。