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永瀬くんを置いて、先に着いた教室の前、
私は、深く深呼吸をしていた。
緊張する、どんな顔で、教室に入ればいいのか。
…とりあえず、席は一番廊下側なわけだし、気配を消そう。
迷った挙句、そう決め込んで、教室の中へ入る。
『あ、おはよーA』
真っ先に見えたいつもの友達の顔、
いつもの挨拶に、安心して、強張っていた表情が、和らぐ。
教室の中はいつも通りの騒がしさで、何も変わっていなくて。
力の入っていた体が、少し緩む。
「…おはよ、」
席にカバンを置いて、友達と話していたとき。
『Aちゃん、おはよう』
声を掛けられて振り向くと、
そこには、昨日、カラオケで私にあの言葉を言った女の子を中心に、
永瀬くんの周りにいつもいる、女の子たち数人の姿。
私に、ニコニコと可愛い笑顔を向けて、挨拶をしてきた。
「お…はよ…」
ドキッと、緊張する。
この子たちが、下駄箱を荒らしたんじゃないか、って疑っているから、
警戒してしまう。
『Aちゃん、今日お昼ごはん一緒に食べよ？』
そんな時に、掛けられた言葉に、意表を突かれて、ビックリする。
固まってしまっている私の横で、友達が
『良かったねA、友達増えたんだねっ』て喜んでる。
本当に、仲良くなった、の…？
ニコニコと、みんながみんな優しい顔をして私の返事を待ってるから、
下駄箱のことを疑ってしまった私を、逆に、疑ってしまう。
―…単純に、この子たちは、私と仲良くなろうとしてくれてるのかもしれない。
それなのに、わたしは…、
今まで関わったことのなかった、いわゆるスクールカーストの上位の
女子グループに、突然声を掛けられて、
変に警戒してしまっていたのは私の方かもしれない。
人見知りで大人しい私に、
本当に、友達が増えただけなのかもしれない。
下駄箱のことは、いったん忘れよう。
「…うん、食べる。」
ふわりと、笑って、返事を返す。
喜んでいる彼女たちを見ていたら、
やっぱり下駄箱のことは、違ったんだ。って、思えた。
「なんや、楽しそうやな。」
そこに、教室に入ってきた永瀬くんが、鉢合わせして、目が合う。
『Aちゃんと仲良くなったの。』
私の手を優しくぎゅっと握って、ニコニコと微笑む女の子に、
なぜか、まだ拭えないざわざわとした気持ちが、
浄化されるような、気がしてた。
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れもか♪ - 廉君かっこいい！これからも頑張ってください！大好きです♪ (2017年3月3日 19時) (
レス) id: 4834f7419d (このIDを非表示/違反報告)
#土筆(プロフ) - この作品大好きです！！廉くん、かっこよすぎて死にそうです笑 もうトキメキまくってます！これからも更新楽しみにしています！頑張って下さい！！ (2017年1月7日 23時) (レス) id: 55722025e8 (このIDを非表示/違反報告)
北萌(プロフ) - あけましておめでとうございます！この作品大好きです！更新待ってます！ (2017年1月4日 21時) (レス) id: a2cc09170c (このIDを非表示/違反報告)
心愛(ここあ)(プロフ) - 明けましておめでとうございます。お話に引き込まれますね( ´艸｀)花澄*。さんの世界観大好きです！これからどう展開していくのか…更新楽しみにしています(≧∀≦) (2017年1月4日 10時) (レス) id: 5d24ad16bc (このIDを非表示/違反報告)
piyochan. - なになになにどーゆう関係なの！！笑めっちゃ気になる笑 (2017年1月3日 2時) (レス) id: 8558eeec56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花澄*。
| 作成日時：2016年12月17日 18時
