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わたし、永瀬くんのこと、好きになってもいいんだ。
初めて伝えた気持ちが、受け入れられて、
微笑んだ永瀬くんのやさしい顔が、頭を離れない。
思い出すたび、どきどきと高鳴る胸の鼓動が、
「彼氏」の存在を実感させていたけど。
―…でも、現実は、そんなに甘くはないみたい。
「…えっ、」
翌日の朝、いつものように登校して、昇降口にたどり着いて、
下駄箱を開けたとき、驚いて、思考が止まる。
中履きの靴が埋もれるくらい、紙くずや、お菓子の袋などの、
ゴミが、詰め込まれていたから。
生きてきて初めての光景に、思考が止まったまま動かない。
私の下駄箱が、荒らされている…？
そこから埋もれた靴を引きずり出して、
なんとか汚れていない靴を、履き替えながら、止まっている思考で考える。
一体誰がこんなこと…、
思い当たる節は、すぐに見つかった。
そうだ、クラスの女の子だ。
あの、永瀬くんの周りにいつもいる、女の子たちだ。
“…―…廉は、みんなのもの。だから。”
昨日の、あのカラオケボックスの時の言葉を思い出して、
すこし、青ざめる顔。
絶対、そうだ。
「Aちゃん、おはよ。」
下駄箱の扉を開けたまま、呆然としていた私に、
突然、話しかける聞き馴れた声。
「な、永瀬くんっ…」
驚いて、慌てて、ばたん、と閉める下駄箱。
隣には首を傾げている永瀬くんの姿、
どうやら下駄箱の中、見られてはいないみたい。
隣で靴を履き替えている永瀬くんに、
この事は、バレてはいけないと思った。
だって、また迷惑を掛ける。
きっと、優しい永瀬くんは、心配する。
自分のせいだ、って悲しむかもしれない。
だから、絶対、言えない。
「…ん、なにこれ。」
靴を履き替えている永瀬くんが、
私の足元に落ちているくしゃくしゃに丸められた紙を見つけて、
それはきっと、私の下駄箱の中から、溢れて落ちてしまったもの。
永瀬くんが拾う前に、私が慌てて拾いあげながら、
「た、ただのゴミだよ、捨てておくねっ。」
そう言って、永瀬くんを置いて、先に教室に向かう。
教室に入って、女の子たちに会ったら、
私は、どんな顔をしたらいいんだろう。
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れもか♪ - 廉君かっこいい！これからも頑張ってください！大好きです♪ (2017年3月3日 19時) (
レス) id: 4834f7419d (このIDを非表示/違反報告)
#土筆(プロフ) - この作品大好きです！！廉くん、かっこよすぎて死にそうです笑 もうトキメキまくってます！これからも更新楽しみにしています！頑張って下さい！！ (2017年1月7日 23時) (レス) id: 55722025e8 (このIDを非表示/違反報告)
北萌(プロフ) - あけましておめでとうございます！この作品大好きです！更新待ってます！ (2017年1月4日 21時) (レス) id: a2cc09170c (このIDを非表示/違反報告)
心愛(ここあ)(プロフ) - 明けましておめでとうございます。お話に引き込まれますね( ´艸｀)花澄*。さんの世界観大好きです！これからどう展開していくのか…更新楽しみにしています(≧∀≦) (2017年1月4日 10時) (レス) id: 5d24ad16bc (このIDを非表示/違反報告)
piyochan. - なになになにどーゆう関係なの！！笑めっちゃ気になる笑 (2017年1月3日 2時) (レス) id: 8558eeec56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花澄*。
| 作成日時：2016年12月17日 18時
