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「―…他の男に、触らせんといて。」
耳元で、囁く永瀬くんの声に、
心臓が、また、うるさくなって、蒸発しそう。
“嫉妬”、だった。
そう思うと、私の顔は、どんどん赤くなる。
ねえ、浮かれてもいいのかな。
永瀬くんのこと、好きになっても、
永瀬くんの彼女、って思っててもいいのかな。
しばらくして離れた永瀬くんの体、
目が合うと、私の顔は、きっとこれまで以上に照れて赤くなっていて。
それを見て、どうやらいつも通りに戻った永瀬くんが、クスクスと笑みを零しながら、
「…Aちゃん、ほんま免疫無いねんな。」
ちょっと抱き締められただけで、真っ赤になって湯気が出てしまう私を見て、
クスクスと笑い続ける声が、止まらない。
もう一度、私の手を繋ぎ直して、ゆっくり歩き出す永瀬くんに、
まだ、心臓がドキドキしたまま、私は、必死に手で風を仰いで顔の熱を、冷まそうとしていた。
そのとき。
ふと、目に留まるのは、私の手を握る。永瀬くんの手。
さっきのことを、突然思い出す。
永瀬くんのその手は、さっき、他校の女の子と、
なんでもない事かのように、繋がれた、指を絡ませた手。
私とこうして、手を繋ぐことでさえ、
私ばかりが意識して、きっと、永瀬くんは、なんとも思っていない。
そんなの、私の恋愛経験が少ないだけなんだから、きっと当たり前なのに。
なんで、こんなに嫌な気持ちになってしまうんだろう。
全然、分からなくて。
さっきまで永瀬くんの嫉妬に浮かれていた頭が、
ふと、そんなことを考え始めたせいで、また、止まる足。
今度は、永瀬くんの体が、私が止まったせいで、つられて止まる。
「Aちゃん？」
突然足を止めたから、気になって、首を傾げる永瀬くん。
なんで、こんなに心がざわざわと騒がしいのか、
さっきからずっと疑問だった。
「―…永瀬くんが他の女の子と手を繋いだとき。」
繋がれた手を見つめたまま、話始める私の言葉を、
黙って聞いている永瀬くん。
「…なぜか、胸が…ズキズキしたの。」
ドキドキ、と高鳴る胸に手を当てて、視線を、永瀬くんに向ける。
そのまま首を傾げながら、続けるわたしの言葉。
「なんで、嫌な気持ちに、なるのかなって…」
答えがわからなくて、永瀬くんに話しながらも、
混乱した頭では、たどり着けない疑問。
でも、私の言葉を聞いている永瀬くんの顔が、
どんどん、嬉しそうに口角を上げていって、
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れもか♪ - 廉君かっこいい！これからも頑張ってください！大好きです♪ (2017年3月3日 19時) (
レス) id: 4834f7419d (このIDを非表示/違反報告)
#土筆(プロフ) - この作品大好きです！！廉くん、かっこよすぎて死にそうです笑 もうトキメキまくってます！これからも更新楽しみにしています！頑張って下さい！！ (2017年1月7日 23時) (レス) id: 55722025e8 (このIDを非表示/違反報告)
北萌(プロフ) - あけましておめでとうございます！この作品大好きです！更新待ってます！ (2017年1月4日 21時) (レス) id: a2cc09170c (このIDを非表示/違反報告)
心愛(ここあ)(プロフ) - 明けましておめでとうございます。お話に引き込まれますね( ´艸｀)花澄*。さんの世界観大好きです！これからどう展開していくのか…更新楽しみにしています(≧∀≦) (2017年1月4日 10時) (レス) id: 5d24ad16bc (このIDを非表示/違反報告)
piyochan. - なになになにどーゆう関係なの！！笑めっちゃ気になる笑 (2017年1月3日 2時) (レス) id: 8558eeec56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花澄*。
| 作成日時：2016年12月17日 18時
