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「…えっ…永瀬くん…？」
振り向くと、追いかけてきたのか、少し遠くに見える永瀬くんの姿。
驚いて、どうしたんだろうと、永瀬くんを待っていると、
追い付いた永瀬くんが、首を傾げて、
「なぁ…これから遊びに行かへん？」
「…えっ…」
それって、つまり。
つまり、デート…ってやつ？
永瀬くんの言葉に、さらにびっくりして、言葉を失う私を見て、
「もしかして、予定ある？」ってちょっと不安そうに質問を重ねた永瀬くんに、
はっと、我に返る私。
「あ…空いてるっ…」
咄嗟に張り上げた声に、永瀬くんが驚いて、
でも、くすくすとまた笑いながら、
「じゃあ行こか。」
靴を履き替えて、一緒に昇降口を出る。
(なんか……なんか…違和感…)
私の隣に、並んで歩く永瀬くん。
線が細くても、背の高い彼が、男の子なんだな、って改めて感じさせる。
憧れの人が隣に並んでいるなんて状況。
やっぱり、現実が受け入れられない。
じっと、見上げた先にある永瀬くんの顔が、こちらをちらっと向いて。
私が何か言おうとしたように見えたのか、
「…ん？」って首を傾げて、口角を上げて笑う姿永瀬くん。
目が合うと、やっぱり、なんか恥ずかしくて。
ぱっと、逸らす視線を地面に落とすと、
「う…ううん、なんでもない。」
首を横に振って。
ちょっと、歩くスピードを、遅める。
永瀬くんの2歩後ろ。
隣同士よりも、背中を見ている方が、きっと落ち着く気がする。
特に会話がないまま、校門を出て、しばらく歩いたところで、
ぴたり、と止まる永瀬くんの足。
気付いた私の足も、少し後ろで立ち止まって。
永瀬くんが、振り返る。
「…俺、歩くの早かった？」
気付いていたみたい。
私が少し後ろを、歩いていること。
ううん、って首を振る私を、見つめてちょっと疑問符を浮かべている永瀬くん。
「は…恥ずかしくて、」
隣に並んで歩くのが。
自信のない声が、そう呟いたら、目の前に、現れる。
永瀬くんの大きな手。
手のひらが上を向いて差し出されていて、
よくわからずに、永瀬くんの方を見たら、
「じゃあ、手繋ぐ練習しよか。」
そこに、手を差し出したまま、優しく笑う永瀬くん。
突然の言葉に、どきどきと心臓の音がまた、うるさくなる。
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れもか♪ - 廉君かっこいい！これからも頑張ってください！大好きです♪ (2017年3月3日 19時) (
レス) id: 4834f7419d (このIDを非表示/違反報告)
#土筆(プロフ) - この作品大好きです！！廉くん、かっこよすぎて死にそうです笑 もうトキメキまくってます！これからも更新楽しみにしています！頑張って下さい！！ (2017年1月7日 23時) (レス) id: 55722025e8 (このIDを非表示/違反報告)
北萌(プロフ) - あけましておめでとうございます！この作品大好きです！更新待ってます！ (2017年1月4日 21時) (レス) id: a2cc09170c (このIDを非表示/違反報告)
心愛(ここあ)(プロフ) - 明けましておめでとうございます。お話に引き込まれますね( ´艸｀)花澄*。さんの世界観大好きです！これからどう展開していくのか…更新楽しみにしています(≧∀≦) (2017年1月4日 10時) (レス) id: 5d24ad16bc (このIDを非表示/違反報告)
piyochan. - なになになにどーゆう関係なの！！笑めっちゃ気になる笑 (2017年1月3日 2時) (レス) id: 8558eeec56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花澄*。
| 作成日時：2016年12月17日 18時
