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日誌を書いている手が、震えそう。
だって、
(と…隣に、永瀬くん、が…)
2人になってしまった教室。
隣の席には、私のことを待ってくれている永瀬くんが、
スマホを弄りながら暇つぶしをしている。
早く日誌を書き終えたいのに、
日直が終わるのがなんだかもったいない気もしてしまって、
あと、永瀬くんのことも気になってしまって、なかなか進まない。
全然集中はできなかったけど、
それでも、なんとか書き終えて、日誌を閉じた私に気付いた永瀬くんが、
こちらを向いて、「終わった？」って首を傾げてくる。
「…うん、ごめんね。」
謝る私の言葉には、特に何も返さない永瀬くんが、
スマホをズボンのポケットにしまって、カバンを持って立ち上がって、日誌を取ると、
「じゃ、帰ろか。」
カバンを肩に掛けた私に、手を差し出す永瀬くん。
私の方へ真っ直ぐ差し出された手のひらと、私を見つめている永瀬くんを交互に見て、
その意味に、気付く。
「ま、まだ学校だよ……？」
そして、焦る。
どうやら永瀬くんは手を繋ぐつもりで、差し出してきている。
でも、ここは教室だし、
なにより、恥ずかしい、
ちょっと顔を赤くして、永瀬くんに、そう言った私の焦っている顔を見て、
また、クスクスと笑う永瀬くん。
ちょっと強引に、私の手を取って、繋いだら、
「…大丈夫やって、もう誰も居れへんから。」
いつもみたいに、無邪気に、きらきらした笑顔で、
そう言って、ぎゅっと握る手に、力が籠る。
昨日も繋いだのに、まだ、慣れない手のひら。
永瀬くんの体温を感じるたびに、ドキドキと心臓が響く。
夕日の差す、オレンジ色の校舎。
まるで本当に世界には、誰もいないかのように、静かな廊下。
私はまた今日も、永瀬くんに引かれながら、一緒に帰る。
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れもか♪ - 廉君かっこいい！これからも頑張ってください！大好きです♪ (2017年3月3日 19時) (
レス) id: 4834f7419d (このIDを非表示/違反報告)
#土筆(プロフ) - この作品大好きです！！廉くん、かっこよすぎて死にそうです笑 もうトキメキまくってます！これからも更新楽しみにしています！頑張って下さい！！ (2017年1月7日 23時) (レス) id: 55722025e8 (このIDを非表示/違反報告)
北萌(プロフ) - あけましておめでとうございます！この作品大好きです！更新待ってます！ (2017年1月4日 21時) (レス) id: a2cc09170c (このIDを非表示/違反報告)
心愛(ここあ)(プロフ) - 明けましておめでとうございます。お話に引き込まれますね( ´艸｀)花澄*。さんの世界観大好きです！これからどう展開していくのか…更新楽しみにしています(≧∀≦) (2017年1月4日 10時) (レス) id: 5d24ad16bc (このIDを非表示/違反報告)
piyochan. - なになになにどーゆう関係なの！！笑めっちゃ気になる笑 (2017年1月3日 2時) (レス) id: 8558eeec56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花澄*。
| 作成日時：2016年12月17日 18時
