君は僕の太陽【fischer's】 (ページ34)

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昨日の今日だもんなぁ…。ちょっと顔合わせずれぇわ。コウキは脈ありだって言ってくれたけど、どう見てもAとマサイは順調なカップルだ。

ン「ねーシルク〜！今日でテスト最終日じゃん？終わったらどっかご飯食べに行こうよ〜！」

シ「おしっ！じゃあ久しぶりに集合かけて飯食ったあとアスレチック行くか！」

キョウコ「なになに！？どっか行くの？私らも連れてけー！ね？A！」

いつも遅刻ギリギリなキョウコとAが一緒に来るのは珍しい。Aは俺よりも早く来ることが多いのに。

『わ、私は用事あるから行けないかな？』

キョウコ「えー！せっかくテスト終わってヒャッハーなのにっ！一緒に行こうよ！」

モ「こらきょんちゃん。用事があるって言ってるんだから無理言わないの。それとも……俺がいるのに満足できないのかな？」

キョウコ「最近モトキずっとこんな感じなんだけど！どうしたらいいの〜っ！？」

モ「きょんちゃん？」

キョウコ「………モトキさんすみませんでした。」

モ「わかればいいんだよ。ﾆｺｯ」

ン・シ「キョ、キョウコ(ちゃん)を黙らせた！」

(やっぱモトキが本気出すと怖えな！怒らせないようにしなきゃ。)

シ「じゃ、Aはまた今度一緒に行こうな！」

そう言って俺が頭を撫でようと手を伸ばすと、Aはビクッと反応し後ろへ仰け反った。

『あの、ごめん、ちょっとトイレ行ってくるね。』

Aは慌てるようにして立ち上がっていってしまった。俺の行き場のない手が空を切った。

………今、俺の手を避けた……よな？朝からまともに目も合わせてくれないし、避けられてんのか？それとも昨日ので完全に嫌われちまったのか？

テスト最終日。俺は頭が真っ白になって内容が入ってこなかった。たぶん結果は散々だろう。