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二人で帰れる……なんてウキウキしていた俺だったが………。
『それでね、マサイくんがね…………』
『マサイくんの撮る写真って…………』
マサイの話ばっかりだ。
シ「もうマサイの話はいいからさ、Aの事話してくれない?」
『あっそうだよね!マサイくんのことはあたしよりシルクの方が知ってるよね。』
シ「っていうかお前のことが知りたいんだよ。」
『そうなの?あっそういえば、こないだからうちでネコ飼ってるの!すっごーく可愛いの。』
けっこう勇気出して言ったのに軽くかわされた。ネコ可愛いーって言ってるこいつが可愛すぎてどうでもよくなる。
シ「ネコ?」
『そうなの!弟がどうしても飼いたいって言って施設から引取ってきたんだけど、まだ子猫なの。』
シ「へぇーっ。名前は?」
『ロードって言うの。弟がつけたんだけど、好きなマンガのキャラらしいの。………名前呼ぶ度にちょっとだけシルクのこと思い出しちゃうんだよね。』
シ「ぁあ。俺動画でシルクロードって名乗ってっからな!」
にしても、子猫の名前呼ぶ度に俺のこと思い出すとか……弟くんグッショブ!!
シ「弟くんは今いくつなん?」
『小6で12歳。ほんっとイタズラばっかりで毎日驚かされてるよ……』
シ「A驚かしがいがあるから楽しいんだろうな笑」
『昨日なんて、お風呂入ったら湯船に大量のカエルのおもちゃが浮いてて……』
思い出したのか、また泣きそうになっているA。こんな顔が見れるならイタズラしてみたくなるな。今度仕掛けてみっか!
シ「弟くんフィッシャーズ入るか?俺と同じ仕掛け人気質ありそうだし!」
『ダメダメダメっ!!そんなことしたらますますイタズラがレベルアップしてあたし何されるかわかんないからっ!』
シ「それは、置いといて弟くんに紹介してもらえない?普通に仲良くなりたいし!」
『うちの弟と?あ、うちここだよ!』
いつの間にか着いていたようだ。普通の一軒家って感じだな。あいつの部屋はどこかな、なんて見上げいると後ろから誰かに話しかけられた。
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作者名:milkcrown | 作成日時:2018年12月18日 15時