第六話 やっと信じてくれたようで。 ページ10
今の私の状況を説明しよう。
皐月 A
見た目は子供、頭脳は大人のポートマフィア。
ついでに身長一三五センチくらい。目線の高さに気が付かなかった事が謎だ。
異能力は持ってみたい。≪切実な願い。
そして今太宰さんの部屋に向かっている。
『はぁ…』
「どうしたんだい?」
『いや、一寸…行き成り色々ありすぎて』
「…此処にはいろんな人が集まる。異能力者や犯罪者、戸籍上存在しない人だっている。…話したくなったら話せばいい」
『何だよ、イケメンかよ』
「見た目が十歳だから何でも許せちゃうね。嗚呼、中身が残念すぎる」
『…そう言えば、十七って言った時よく疑いませんでしたよね』
「まぁ、嘘ついてるのは見え見えだったからね。まさか、其処が本当の事だった事には気がづかなかったけど」
太宰さんは「織田作にも私が言っておいたんだ。彼女は嘘をついているってね」と付け加えた。
ふむ、納得だ。
「で、君人を殺した事はあるの?」
『…言いたくありません』
行き成り来たシリアスな話題に私は少し言葉を詰まらせた。
「はぁ…言っとくけと君の指導者は私ではないからね? 私はもうすでに手のかかる部下を抱えているんだ」
知っていますとも。
やつがれくんを知らない人なんぞこの世に存在するものか!
「一寸はしょんぼりしたらどうだい?」
『え、なんでですか?』
「いや…なんでもないよ」
少し寂しそうな顔をした太宰さんにひとこと。
『だって太宰さん絶対怖いでしょう?』
「まぁ…そうだね」
『いやだもん』
「ドMそうな性格してるのにね」
『え、なんですかそれ』
「顔がなんか変態だもん」
酷い!
どこがドMそうな顔だ!
『はぁ…私、此処で生きていける気がしないんですけど』
「大きくなって美人だったら一緒に心中をしてあげようじゃあないか」
『え、今のうちから断っておきますね』
「…ほんと、中身が可愛くない」
『褒め言葉です』
だって外見は可愛いってことでしょう?
「で、話を戻すんだけれど…」
その場の空気が変わった様な気がした。
「君、人を殺した事“ある”でしょ?」
気が付けば、太宰さんの部屋の前まで来ていた。
太宰さんはそれ以上言及するつもりは無いらしく、私を部屋の中に招き入れた。
怖かった。
正直言って死にそうだった。
だって…
図星だったから___
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みぃ(プロフ) - 傾国萌えのセネンさん» !? すみません、コメントに気がついて居ませんでした!! 遅くなって申し訳ございません! あら、そうなのですね、知りませんでした。書き換えて起きますね! (2018年4月3日 18時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
傾国萌えのセネン - 13話を見て思ったのですが、ユリの花は匂いが強く花が下向きに咲いていて縁起が良くないのでお見舞いには向いていないですよ。 (2017年9月17日 23時) (レス) id: 343bba7f6a (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 由由由さん» おお! こっちにもコメントくださいありがとうございます! 頑張りますね! (2017年8月1日 8時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
由由由 - 面白い!続きが楽しみ! (2017年7月31日 17時) (レス) id: 1589b544b5 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 藤猫さん» コメントとご指摘ありがとうございます! 矢張り夜中に更新すると誤字が増えますね…ありがとうございました!! (2017年3月30日 10時) (レス) id: 7206b13d0b (このIDを非表示/違反報告)
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