第十四話 呪い ページ16
『異能…力?』
「そう、異能力」
ガラスが割れる音に探偵社の皆さんと思われる方々が駆けつけてきた。
「大丈夫ですか!?」
そういって一番最初に入ってきたのは金髪の少年。
このような子供も職員なのだろうか。
「ああ、大丈夫だよ。 放棄と塵取りを持ってきてくれるかい?」
そう頼む与謝野さんの頼みを快く受け入れいい返事で金髪の少年はどこかへ行ってしまった。
と、入れ替わりに先ほどの青年。 確かナオミさんのお兄さんが入ってきた。
「皆さんお怪我は!?」
「大丈夫だよ。 被害にあったのは妾だったから」
「あ、そうですか…」
苦笑いで答えたお兄さん。
にナオミさんは「にぃさまぁ〜 そんなに心配なら確かめてくださってもいいんで・す・の・よ♡」
とのこと。
「私の異能力は無効化でね。 だから私は死なないのだよ」
そういったのもつかの間、そこに置いてあった鋸や鉈などが一斉に太宰さんに向かって飛んで行った。
『きゃぁああ!!』
「おりゃあ!」
暢気な声と共に太宰さんの後ろから鈍できた塵取りや箒、その他掃除道具。
「大丈夫でしたか? 太宰さん」
「ああ、ありがとう賢治君」
賢治君と呼ばれたその少年は先ほど与謝野先生にパシらされた少年だった。
少年の投げた掃除道具は見事に凶器たちと正面衝突し、すごい勢いでぶつかり合った道具どうしは勢いをなくし、太宰さんの一歩前くらいでその場に落ちた。
「今のは…」
国木田さんが、とてつもなく嫌そうな顔をしながらつぶやいた。
__ああ、やはり。
『やっぱり、その異能力ってやつじゃないです…呪い…なんです』
そういって私は顔を伏せた。
今すぐこの場から立ち去りたい。
殺したくない。
もう、パンパンに張れ、赤くなった瞼に、また、雫がこぼれた。
あ、やっちまった。 空白の1時間20分。 ※できれば見てください!!→←第十三話 異能
390人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麗(プロフ) - 16ページ 放棄 は誤字ではないでしょうか? (2021年5月26日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
文豪 - だ、太宰さんカッケー! (2019年6月9日 16時) (レス) id: 31faebb885 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 詞音さん» コメントありがとうございます! 途中更新停止とかしてしまってたのでメチャメチャ時間掛かってます(汗 他の作品もほぼ完結してないという事態でして(泣 だいたい、一話書くのに2時間かけてます。あ、アンケートありがとうございます! (2018年4月8日 19時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
詞音 - 私も書いてみようかな…。(・∀・;) (2018年4月8日 17時) (レス) id: 6b5092fe94 (このIDを非表示/違反報告)
詞音 - あと!太宰さんとの師弟関係が見てみたいです!新作楽しみにしています! \(´∀`)/二回コメントしてすみません (2018年4月8日 17時) (レス) id: 6b5092fe94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ