行き過ぎたら罪となる。 ページ20
貴方side
「けほっ……
はぁっ……!!」
「おや……体力切れですか?」
「はぁ?年上なめんなコノヤロー。」
大量のクナイが壱の体の周りを覆う。
壱の手が真っ直ぐにかざされた瞬間、一斉に襲いかかってくる。
「……チッ。」
横に飛翔しながら、避けきれない分は刀で弾き飛ばす。
「……流石ですね。」
壁を蹴り、逆さのまま同じことをやり返す。
床にも壁にも、傷跡が増えていく。
「……あの時と、同じですね。」
「……はぁ?」
「七年前と、同じ……。
.
貴方が、俺達の首領を殺した時と。」
「……!」
瞬きをする間に迫る、刀身。
咄嗟に身体を傾けるも、頬に赤い線が描かれる。
「────七年前、
あまりに残虐行為が過ぎる俺達『烏』を消すために、貴方達は“ココ”に乗り込んできた。
そして、見せしめとして首領の首を、アナタがはねた。
.
ねぇ、その瞬間、一体どうでしたか?」
「────どう?
さぁねぇ……七年前の事なんか、昨日の夕飯程に覚えてないよ。」
「……貴様ァ!!!」
さっきと同じように迫ってくるけど、冷静さを失ったそれは見やすい。
片腕でも抑えることが出来る。
「あの人は……あの人は……!!
俺達の大切な親だった……!!
それを、それを、お前がっ「あんな人でも?」」
「あんな人でも、親と言えるの?」
振り下ろした刀が、今度は壱の肩に線を引く。
「……っ、」
少し深かったのか、そのままバランスを崩して膝まづいてしまった。
その首に、刀を当てる。
「……そう言えば、まだ聞いていなかったね
あれは、貴方の親?師匠?
それとも、
.
単なる、暴君?」
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MiUmIu(プロフ) - vict tm 0206さん» コメントありがとうございます!今、低更新ですが……なんとか進めていきたいと思っていますのでよろしくお願いします!! (2017年4月22日 23時) (レス) id: 042c49640d (このIDを非表示/違反報告)
vict tm 0206(プロフ) - 続きが楽しみです! (2017年4月22日 14時) (レス) id: 260e4dcf34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MiUmIu | 作成日時:2017年4月12日 23時