短所 ページ6
「私は、器。
尾獣封印の時に溢れ出た力を押し込む為の」
静かに、話し出す。
私のちゃんとしたことを。
「尾獣達の、チャクラとも言えない力の集まりの突然変異で、私は私だけの力を手に入れた」
「その力は強大で、幼かった私はそれを抑えるのに苦労した。
時と比例して強くなる力。必死だった。
なんとか、力を具現化することによって均衡を保つ抑制術を手に入れた」
「......でも、最近は、それでも抑えきれなくなってくる。
頻度も短くなってくる。力の放出も強い。
完璧に抑えきれる時も多くない」
そして、さっきのようになってしまう。
さっきは、我愛羅が止めてくれたけど......あのまま暴走したら......。
って考えると更に辛くなる。やめよう。
「この力のメリット。
一つ、誰も持っていないこと。
大抵の事は対処できる。
二つ、術の種類が限定されないこと。
チャクラは性質によって手に入れるものが難しいものがあるけど、私の札は様々な種類がある。火、水、風......もちろん複合術も」
我愛羅は静かに聞いていた。
「そして、デメリット。
一つ、力は強大すぎること。
抑えるのに苦労する」
「────二つ、
力を完全に失うと、死ぬこと」
我愛羅の顔が歪んだ。
『二つ目』は、君と同じだからね。
「......私はチャクラを持たない。代わりにこの力が体の大部分を占めてる。
だから、失えば、死ぬの」
我愛羅は何も言わない。
唇を噛み締め、床を睨みつけてる。
「────不便な力でしょ」
強ければ抑えなければならない。
失えば、死だ。
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作者名：MiUmIu | 作成日時：2018年7月22日 18時
