謹慎 ページ41
『なぜあのようなことをした。失踪などと.....』
『裏のことは裏でケリをつける。
俺達が、裏街炎上のあとで誓ったことだ』
『だがしかし、表との条約で、勝手なことは禁じたはずだ』
『えぇ、それは分かっていたわ。それについては謝る。
けれどやはり、私達にもプライドはあるのよ』
『Aが狙われていたことは知っていただろう！
それとこれとは関係ない！』
『まぁ、ぶっちゃけちゃえば信用していなかったのもあるよね〜。
暁が元凶だったとしても、操られていたのは確かだし、また何かとやられちゃうかと思ったし〜』
『占いでも、悪い運勢でしたからね.....』
『.....だが、俺達が約束事を破ったのはやはり事実だ。罰は受ける。
けれど、このことに裏街の他の人間は関係ない！
頼む、裏街を潰さないでくれ────』
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──
─
「ま、そんなこんなで、私達は七日間の謹慎ってわけ」
ルルー、式神術のルルーが隣で言った。
目覚めてから二日目、昨日から色々な人が見舞いの言葉をかけてくれた。
一息ついた今日、ルルー(紙人形)が来てくれた。
「謹慎って、思いっきり術使ってるじゃん」
「んー、まぁ、大丈夫でしょ」
「適当だねぇ.....」
ルルーは木の葉のナルトたちが送ってきてくれたフルーツバスケットから林檎を取り出した。.....勝手に。
「レンもブチ切れて刀振り回さなかったし。
成長ね」
「はたから聞いたらヤバいやつ.....」
「んで？アンタはこれからどうする？」
あっという間に一つ目の皮が向けた。
ルルーの睨み顔そっちのけで食べる。蜜がたっぷり。
「どうするって？」
「裏街の続行は認められてるけど、私を含め、いくつかは戦争の飛び火が来てた。復興しないとね」
砂の方も、十尾の尾獣玉により少し損害が出ている。
負傷者は報告されていないけど、表の里も被害を受けているから、復興金を頼むのも厳しい。
「なんとかするしかないでしょ」
「.....そうよね。所詮、そんなもんね」
「ずっとそうだったよ、私達は。
あの炎上の日から、なんとかなると信じて走り続けるしかなかったよね…...」
表から、見えない敵から、押しつぶされそうになるのを必死に耐えて。
ここまで来た。平和が来た。
私達が望む未来まで、あと一歩なんだ。
「って、残りの林檎全部食べたの！？私一個なんだけど？！」
「うるさいわね私がむいたのよ？」
「私の見舞いの品だし！」
私達は、進む。
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作者名：MiUmIu | 作成日時：2018年7月22日 18時
