【NARUTO】裏街ガールⅡ (ページ4)

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希望ページ4

────あれ、ここって.....。

ふと目を開けると、真っ白な世界。私の精神世界だ。
前回はチヨバアが死んだ時だったっけ。
.....なんでここにいるの？

あぁ、そうだ。今朝から頭が痛かったんだ。
それでソラに寝てろって言われて、ベッドまでいけなくて寝ちゃって.....そこからどうなったっけ？
今思えば頭痛はない。精神世界だからかな？

でもなんか、誰かがいたような.....。

ま、それは目覚めてからでいいや。
とりあえず、別にここに用があるわけじゃないから早く出たいんだけどなぁ.....。

『よう』
急に、誰かに肩を叩かれた。
「ん？
わっ、九尾！？」
『久しぶりだな、A』

叩かれたのではなく、肩には九尾──小さなクラマが乗っていた。

「なんで急に.....何か用？」
『なんだよ冷たい挨拶だな』

クラマはナルトの尾獣。
私は『余りモノ』の力として、尾獣達と同じ力を持っている。しかし、本体そのものを持つわけではないから、精神世界でのみ、サイズダウンした尾獣に会える。

『調子はどうだ？』
「それはこっちのセリフ。今狙われてるんでしょ、君たち。大丈夫なの？」
『守鶴はやられた、ことは知ってるか。
結構、手を出してんだな、暁っつーのは』
「私も守鶴とは繋がれないね。ちゃんと気をつけなよ」
『ハイハイ。
んで、大事なのはお前のことだ』
「.....私？」

クラマは続けて言う。

『かなり、ガタが来ているぞ』
「.....そ」
『そんなことぐらいわかってる、ってか。
だが、今までと同じというわけではないぞ。ひょんなことからリミッターが一気に外れるってこともある。今回はまだ良かった方だ』

リミッターは、制御術のことか。
制御術はオートで発動させているが、それが壊れたら.....。

『あとはまぁ.....暁にやられるなよ』
「暁、ねぇ.....」
『たとえ尾獣全員がやられても、お前さえ生き残っていれば、なんとかなるはずだ』
「最後の希望ってこと？いいねぇ」
『.....ま、今はそれでいい』

最後の希望、だなんて名前がカッコイイじゃないか。
────そういう意味じゃ、ないんだろうけど。

『そろそろ帰りな。
お前のこと、心配してるぜ』
「え？あ、」

クラマが消えたと同時に、再び瞼が閉じ、体が浮遊感に包まれていく。