会議 ページ21
「では、会議を始める」
上役会議が始まった。
上役達が側近のソラにも参加を命じたが、ソラは目を腫らすばかりだ。
「まずは、第四次忍界大戦か......」
「マダラ含む暁は、その意向を変える気はないだろう。一刻も早く忍連合軍を作るべきだと会談ではまとまった」
「忍連合......指揮は誰が？」
「それはまだ正確には決まってはいない。順に決まるだろう。
大戦に備え、物資を備蓄するよう命じておけ」
「はっ！」
「さて、次は、Aについてだな......」
第二の議題へ。いつも強気なソラはすっかり弱ってしまっている。
「ソラよ、Aは朝に出ていったようだが、気づかなかったのか？」
「......えぇ」
「まさかだと思うが、貴様もグルではないのか？」
「なっ！」
カンクロウが立ち上がり、机を叩く。
「そんなことない！そうだとしたらこんなとこにノコノコ出てくると思うか！？」
「いいんですカンクロウさん。そう思われても仕方ありません。
一つ言えるのは、決してAさんは裏街を捨てたわけではないということです」
「そのことについてはどうでも良い」
「っ！？」
一人の相談役が口を開いた。裏街炎上の時からいる者だった。
「問題なのは、条約である『影の命令なしに行動したこと』である」
「......」
ソラは唇を噛み締めた。
「更に『影の承諾なしに交戦』などしたら、
裏街の続行、Aの処刑なども考えねばならなくなる」
カンクロウは力が抜けるように席に戻った。
Aの処刑、という言葉が頭に変に残る。
A......どうしてこんなことを。
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作者名：MiUmIu | 作成日時：2018年7月22日 18時
