伝言 ページ18
中立国、鉄の国。
五代目火影、綱手に変わりダンゾウを火影とした五影が集まった。
仲介役のミフネが同席し、会談は進んでいく。
ただ、中々一筋縄にはいかない、か.....。
暁を生んだ里、利用してきた里、それに反発する里.....まとまるはずがないのはわかっている。
突如、テーブルの真ん中から白ゼツが出現した。
「うちはサスケが、ここに進入してるよォ〜？」
ふざけた口調でそう告げた。
サスケだと.....？
「カンクロウ、テマリ、サスケを捜索する」
「あいよ！」
「了解じゃん！」
サスケを追い雷影と死闘状態のところを見つけた。
俺とサスケの一対一。更に水影との闘い。あと少しだった。
そこへ、またもや突如現れた男。
────うちは、マダラだ。
マダラはサスケを担ぎ、時空間忍術でサスケを異空間へ飛ばす。
なんとも言えない空気が流れる。
なんだこれは.....やはり俺は、何かを見落としていた.....っ！？
マダラは『月の目計画』を語り、そして言い放った。
「────ここに、第四次忍界大戦を布告する」
「.....第四次、忍界大戦じゃと？」
「〜っ、なにぃっ！？」
雷影と土影の言葉を制し、マダラは続ける。
「くっくっくっ.....。
忍、サムライ、そして.....
『裏』を含む、デカい戦争だ」
「っ、裏だと！？」
裏、その言葉はまさに、裏街のことを指すのはわかっている。
しかしなぜ.....？！
「.....A、かしら」
水影が言った。
「あぁその通り。
『月の目計画』に必要な十尾を復活させる為には、残りの尾獣.....八尾と九尾、さらに、
欠けたピースを埋める、Aの力が必要なんだよ」
Aの力.....。
それは、Aを苦しめてきた力。
Aが必死に守ってきた力。
「ふざけたことをっ.....！！
ビー、ナルト、Aは渡さない！！」
「ふっ、はははっ！！
いい宣言だ風影よ。かつて人柱力であったあの我愛羅とは思えない！！
だがな.....どうやら、お前の意は叶わないらしい」
「.....何？」
「失礼するでござる！」
その時、開けっ放しの戸から一人のサムライが入って来た。
「なんだこの時に！」
「も、申し訳ありません！
しかし、各里の忍から伝達ごとが.....」
「伝達ごとだと？」
サムライが一歩ミフネに歩み寄り、叫んだ。
「裏街の長、レン、ルルー、リビ、サー.....
Aが、失踪いたしました！！」
────失踪、だと？
その言葉が、重く俺にのしかかった。
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作者名：MiUmIu | 作成日時：2018年7月22日 18時
