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【Aの去った部屋の中でマダラの声が響く



「ぐっ…グズッ
あぁクソ…アイツは敵だったんだ……

敵と弟妹だったら弟妹の方が大事に決まってる
こんなことしてる暇があったら少しでも鍛えて…」



そう言った瞬間バフッとマダラの背中に柔らかいものが当たるのを感じる



「?!」



突然の事に驚いて後ろを振り向くとせっせと入口にある無数の枕をマダラの背中まで運んできているAの姿があった



思わず涙が引っ込んだマダラは目を数回ぱちくりとさせたあと口を開く



「……なにやって…」



するとAはバレていないと思っていたのか
マダラに声をかけられるとぴゃっと急いで部屋の襖まで走って隠れる



「……服の裾出てるぞA」



「?!」



「嘘」



「え?!なんでうそつくの!!
うそついちゃだめなんだよ!!」



「フッ、あはは、ほらこっち来いA」



そう言ってマダラがAに両手を伸ばす



だがいつもならすぐに抱きついてくるAが何故か動かない



「どうした?」



不思議に思ってそうマダラが聞くとAはおずおずと本を出して答える



「お兄ちゃんに…読んでもらいたくて……

でもお兄ちゃんがいやなら一緒に寝たいなって
でもお兄ちゃんがいやならせめて枕いっぱい使っていっぱい寝てほしいなって」



そういうとマダラは鳩が豆鉄砲くらったような顔をした後大笑いする



「あはははは!!」



「!なんでわらうの!」



「あはは!ふっ、悪い悪い
ほら、そんなこと気にしてる暇があったらこっち来い
一緒に寝るぞ

でも今日はもう遅い
本は明日読んでやるから」



そういうとパァァと顔を輝かてAは胡座をかいているマダラに抱きつく



「寝る!寝る!
私が布団引いてあげる!」



「重いだろ?
兄ちゃんも一緒に……」



「やー!私がやるの!」



「いっ、わかったわかった
分かったから引っ張るな」



「リーダーは私!私絶対!
おにいちゃんはここできゅーけい!」



そう胸を張って精一杯偉そうに言うとマダラはふっとわらいながらこたえる



「わかったリーダー」】



【「よししけた!!
おにいちゃん!寝よ!!」



「わかった、ありがとなリーダー」



「リーダーはもうやだ!」



「はいはい」



すっぽりマダラの腕の中に入ったAは嬉しそうにマダラの服をぎゅっと抱きしめる



「お前だけは…ずっとこのまま居てくれよ」】

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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2022年10月9日 9時

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