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「あー頭いて〜」
ズキズキする頭を抑えながら外に出るシャンクス
昨夜マルコや白ひげを筆頭とする飲み比べが行われ、つい先ほど起き上がったところだ
珍しくレティシアも参加してきて今は仲良く全員で眠っている
「まあアレほど騒いでたからなぁ…無事な奴はいないだろ…うっ、吐きそう」
口元を押さえてそう呟くシャンクス
どこに行くでもなく歩き、曲がり角に差し掛かった時ドンっとぶつかりシャンクスは情けなくもよろけ、そのまま倒れた
「わっ、ごめんない…て、シャンクスさん！！
大丈夫ですか？」
グーと親指を立てるシャンクス
「その状態を大丈夫とはいいませんよシャンクスさん…
お水、いりますか？」
こくこくと頷くシャンクスを見てAが持っていた樽から水をコップに掬う
「樽…？」
「皆さんきっと二日酔いになってるでしょうからもう樽ごととってきちゃいました
はい」
そうお水を渡すA
シャンクスはそのまま水を受け取り一口飲むと頭に手を当てて寝転がってしまった
「シャンクスさんはいつも倒れてますね
会った時と違って今回はお酒じゃなくて水ですけど」
持っていたタオルを水に濡らしながらAが言うがシャンクスはそれどころではないようで返事のような唸り声を上げるだけだった
そんなシャンクスの様子を見てAは呆れたように笑った
「全くそんなにふらふらで…どこに行こうとしてたんですか？」
シャンクスの頭に濡らしたタオルを起きながらそう問いかけるA
シャンクスが薄目を開けてAを見つめたあと一言呟いた
「Aに会いたかった」
「！」
少し驚いたように目を丸くした後ふふっと笑うA
「そんな軽口叩けるならきっと元気ですね」
そういい立ちあがろうとするAの腕を掴むシャンクス
「！」
「行くな」
思いもしなかったシャンクスの言葉に再び驚かされるA
「離れないでくれ」
駄々をこねる子供のようなシャンクスの姿を見てなんだかくすぐったいような気持ちになるA
「一緒にいてくれねぇか」
「…しょうがないですね
少ししたら掃除に戻りますよ？」
そういいながらシャンクスの頭の横に座るA
「A、」
「好きにはなりませんよ？」
「そうじゃねぇ
A、仲間になってくれよ」
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年12月3日 9時
